タバコ

タバコを止めてからもう15年以上にはなると思います。最近はますますタバコの臭いが苦手になってきました。はっきり言ってとても不快です。吸っていたとき、自分が多くの人に迷惑をかけていたことに気づき、今さらながら申し訳ないことをしていたと後悔の念に苛まれています。いま迷惑と書きましたが実際は迷惑どころの話ではないのです。受動喫煙による肺がんの確率はあの問題のアスベストの100倍あるとするネット記事もあるぐらいです。一度タバコとか受動喫煙とかタバコの害とかでネット検索してみてください。無尽蔵にその被害が書かれています。このことを喫煙者は知っていて止めないのです。

日本人の喫煙率は23%ですが、セレクトホームは50%あります。「お客様の健康を願い——-」と口では言いながら実際にはこの体たらくです。私は社長として禁煙したら5万円の奨励金と、月々5千円の禁煙手当を社員に約束し実行しています。しかし、タバコが1箱400円以上にも値上がりしたというのに、この2年間、禁煙者が増えません。本当に情けない気持ちで、落ち込むこともあります。私は時々言います「喫煙は犯罪だ。自分の快楽を追求するため、罪の無い人を病気に追いやることは誠に犯罪以外の何ものでもない。」これは本心です。しかし、喫煙者は言います。自分たちにも喫煙を楽しむ権利があると。ふざけるな、私は自分さえよければ他人がどうなろうとも関係ないという考え方だけは絶対に許せません。百歩譲って、喫煙を認めるとしたら、それはもうひとつしかありません。ほかに誰もいないところで喫煙するということです。それしかないと思います。一人でも他の人がいれば、絶対に禁煙すべきです。最低でも20mは離れていただきたい。その上、人に近づくときはその臭いを完全に消していただきたいのです。(ファブリーズは効果あります)それなら何とか犯罪者呼ばわりだけは止めようと心がけます。

その点、飲酒は自分の快楽を追及するということでは同じですが、罪の無い人を病気に追いやることは、飲酒運転でもしない限りありえません。昔から”酒は百薬の長”という言葉があります。飲み過ぎは論外ですが、適度な飲酒が健康増進に有益であるということは今や、紛れも無い事実です。
私の周りの社員や職人さんたちは酒もタバコもやる人が多数です。会社の理念に「——人間として成長していきます。」とあります。成長するためには、肉体を鍛えるため体に負荷をかけるのと同じく、心にも負荷をかけなければ成長できないと思います。いくら本を読んで、映画を見て、講話を聴いても実践が無ければ成長したことにはならないと思います。タバコが悪いということは皆、本当は分かっているのです。でも止められない。人は弱い、完全ではないと弁護することも、ことタバコに関しては詭弁としか聞こえません。私は会社経営の具体的目標として、社員と職人さんの喫煙率を0%にすると決めました。厳しいことをいうようですが、最終的には喫煙者は会社から一掃し、現場からも排除するつもりです。これをやらないと、会社と私自身が本当に成長したことにはならないと、そう考えるようになりました。

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