災害と地域材の利用

こんにちは、セレクトホームの渡辺です。

7月に入って、日本列島は記録的な豪雨が続き、色々な地域で河川の氾濫、洪水、土砂くずれなどの被害をもたらしております。被害に会われた方には心よりお見舞い申し上げます。

このような異常気象の原因として、地球温暖化が叫ばれていますが、木材は二酸化炭素を吸収し貯える働きがあるため、森林が二酸化炭素排出量の削減に大きな働きをしています。では木を伐らないで放置することが、CO2削減になるのかというとそれは大きな誤解です。

災害と地域材利用の社員ブログの画像

木は1年で約3%太ると言われています。木を使わないと放置しておくと、森林はどんどん太り、光が射さなくなり下草が発生しなくなります。

これが山枯れを起こし、本来持つ地面の保水能力が損なわれます。このことが、集中豪雨の際の洪水、土砂災害につながっています。

手入れの行き届いた森林では、下草が表土を覆い土砂の流出を防ぎます。森林に降り注ぐ雨は、地中に深く浸み込み時間をかけてゆっくりと流れ出すため、河川の氾濫と渇水を同時に防ぎます。このように、豊かな森林を保つことは、私たち地域の自然災害を防ぎ、私たちの暮らしを守ってくれます。

また、伐採された木は住宅になったり、家具や板、紙などに形を変えて私たちの身近で炭酸ガス削減に役立ってくれています。

地域材利用の画像

しかし私たち工務店、ハウスメーカー、建売業者など住宅に携わる者がほとんど国内産の地域材を使わず、外国の安価な集成材に頼っています。そのため日本は国土の約7割は森林から成り立っているにもかかわらず、世界でも有数の木材輸入国になっています。

つまり日本には十分な木材資源がありながら、外国の木をかき集めていることになっています。

今、このような理由から、国や各都道府県、私たち兵庫県でも地域材利用の促進を図るために様々な取り組みがなされています。セレクトホームも「ひょうご木の匠」の登録工務店として、県の設計支援事業により助成金を受けることができます。

興味のある方、木の家を建てたいとお考えの方はご相談下さい。

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