~給付金と食い過ぎ~

2022年1月

 世の中は相変わらずコロナです。2020年から始まって今年で3年目になります。今は第6波の真っただ中ですが、わずか1月前の昨年の12月は、もうコロナは終わったのかと思わせるほどの状況でしたので、妻と2年半ぶりに旅行に行きました。なぜ旅行に行ったのかと言えば、2019年に国から夫婦二人に20万円の給付金を頂いたからです。このお金が、どういう経緯で頂けたのかはよく知りませんが、少なくとも政府はこのお金を消費に回してほしいと、考えていたと思います。またコロナで生活に困窮している国民には、生活費の足しにと思っていたのではと推察していました。幸いにも私たち夫婦は食べるものにも、寝るところにも不自由はありません。有難いことです。そんな夫婦が国から、いわれもない20万円を頂いて、それを使わずして貯金に回すようでは、決してお国のためにはならないと、ずっと思っていました。財政難の中、13兆円もの予算を実行したのですから、本当に困っている人は別として、頂いた20万円は1円残らず使い切ることは大げさな言い方ですが、国民としての義務であると思いました。そして同じ使うのなら、コロナで大打撃を受けた一つの観光業にと夫婦の意見は一致したのでした。

 行先は昔、よく行っていた湯村温泉です。明石駅から特急1本で行けるのでとても便利ですし、夫婦とも在来線の特急列車が大好きです。列車は意外と満員に近い盛況でした。皆、カニを食べに行くのでしょう。私たち夫婦も高価なカニを食べるのは、お正月に娘たちが帰省した時くらいで、ほぼ1年ぶりです。浜坂駅から乗合バスに乗って、約30分。目的地の旅館に着きました。チェックインできるまで時間があったので、腹ごなしに付近の川や小高い山や街を散策し、久しぶりに気持ちの良い、いい運動をしました。温泉にゆっくりと浸かって、いよいよ夕食です。予約を入れたのが結構間際だったこともあり、1泊2食で一人3万数千円のプランしか残っていませんでした。ちょっと贅沢かなとも思いましたが、頂いた20万円を使うことも目的の一つですから、躊躇なく予約しました。実際このプランは想像以上に大量のご馳走が次々と出てきました。私たち夫婦の旅行は2019年5月の嬉野温泉が最後でしたから、2年半ぶりの温泉旅館のご馳走に目を輝かせ、酒を飲み、むしゃぶりつきました。料理の最後の方はかなり苦しかったのですが、残してはもったいない。また食品ロスが話題になる昨今ですから、無理して全部食べました。多分、お酒も回って、舞い上がっていたのでしょう。そして早々に寝て、次の日の朝食、大きな朝食会場でした。誰一人、ビールなど飲んでいる人はいませんでした。私一人が朝からビールを注文し、出てきた朝食を全部平らげました。昨夜の夕食共々、とても美味しかったです。昼食は浜坂駅前のうどん屋さんで鍋焼きうどんにまたまたビールです。昨日から飲んで食べて、食べて飲んでの二日間でした。

 そして、その日の自宅での夕食。気分が悪く、おかゆを食べる羽目になりました。完全に食い過ぎ、飲み過ぎです。腹も身の内とはよく言ったもので、年甲斐もなく明らかに暴飲暴食の二日間でした。この項の前月、前々月でケチ臭い行為を批判的に記しましたが、普段、お坊さんの本を読んで一汁一菜に憧れていた、この自分こそが体調を崩してまで飲食するという、ケチ臭いこと、愚かなことをやってしまいました。結局、3日間、おかゆ三昧の生活となりました。 天罰ですね。                         合掌懺悔反省

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