屋根材と耐震の関係
このたびは能登半島地震で被災された方々、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りいたします。
2024年の最初の日に遠く離れた神戸・明石でも60秒ほど揺れがありました。阪神淡路大震災ももうすぐ29年が経とうとしていますが、その時のことを思い出された方も多かったでしょう。いつどのような災害があっても準備しておくことが命を守ることにつながります。今回はお家の耐震性に大きくかかわる屋根材についてご紹介します。
屋根で減震のメカニズム
屋根が思い建物は重心が高くなります。そうなると地震の力を受けやすく建物の揺れが激しくなります。また、柱や梁に大きな負荷がかかるため、倒壊の危険性が上がります。
屋根を軽くすることで、建物の「軽量化」と「重心の低下」で揺れを小さくすることが出来ます。これだけでも地震の対策として大きな違いが出ます。
*上記のイラストはケイミューの「屋根の減震のメカニズム」より引用しています
次に、どんな屋根材がどれぐらいの重量をしてるのかご紹介します。
屋根材の比較
屋根面積100㎡の約30坪2階建ての家として、重量を軽自動車(700㎏)で計算すると下記のようになります。
土葺き(つちふき)和瓦の時…340㎏(1坪当たりの重さ)×30.25坪(100㎡)÷700㎏(軽自動車の重さ)=軽自動車約15台分(屋根の重さ)
陶器平仮瓦…約6台分
カラーベスト…約3台分
ガルバリウム鋼板…約0.7台分
見ていただいて分かるように、屋根材によって重量が大きく変わります。
ご自宅に使用されている屋根材を確認してみましょう。
さいごに
屋根の重さによって耐震性が異なるとこを分かっていただけたでしょうか?今後も地震が起こるであろう時代なので、できる時にできることを行っておきましょう。
また、建物の耐震診断もできますので、屋根の葺き替え工事、その他耐震工事などご興味を持たれましたらお気軽にお問合せ下さい。