リフォームを安くするには

リフォームやリノベーションを安く上げるには、まずはキッチリと計画をたてることです。マンションと違い、一戸建ての場合、お金さえかければ宙に浮かす以外、大抵のリフォームは可能です。

しかし、同じ内容でもその順番を間違えると、同じ工事を繰り返す結果となり、結果として高額なリフォームとなってしまいます。一例をご紹介しましょう! 

足場架設

後には残らないのに結構高い代表です。皆様が「足場」と聞いて頭に浮かぶのが、「外壁塗装」でしょう。ところが、足場はリフォーム工事において様々な場面に登場します。外壁塗装はもちろん、屋根工事、高所作業となる2階以上の外壁の工事です。最も忘れがちなのが雨樋の工事です。もちろん、その大きさによって金額の差はありますが、外壁塗装と樋の交換の足場架設費はほぼ変わりません。また「2階以上の外壁の工事」と聞いてもピンとこないと思いますが、例えば2階の間取りを変更し、新しく窓を付けたい!。等々。細かい話になれば規模は違うものの、吹抜けの壁や天井のクロスの貼替にも足場が必要です。

私がリフォームを始めた25年前は何とかハシゴでやっていたものも、今では安全対策上、必ず足場を掛けなければなりません。また、外壁塗装も同じことが言えます。「15年経ったから、そろそろ外壁塗装をしなければ!」お家の寿命の為には確かにその通りです。しかし、家族環境やライフスタイルの変化と共に増築や改築など「間取りの変更」のニーズは多きくなっていく時期でもあります。そしてその工事にはまた「外壁塗装(補修程度かも?)」の登場です。

しかし、1年も経てば色あせは始まっており、もう全く同じ色を塗ることは不可能となります。

つまり、お家の為に「必要なリフォーム」と、「夢をかなるリフォーム」を別々に考えないことです。「夢をかなえるリフォーム」は贅沢ではありません!。お家の環境は、その後のライフスタイルに大きな影響を与えます。ご一緒に、じっくり考えましょう!。

ちなみに、会社によっては早く契約を取りたいので、気づかないふりをする会社もあるようですが、「しっかり計画を立てることが、最も安く上げる方法。」とご理解ください。

次回は「リフォームを安くするには その2」設備商品の選び方。をお届けします。

なお、これはあくまでも個人の見解ですので、ご了解ください。  

クロス貼り

リフォーム完成見学会も無事終了し、ホッとする間もなくリフォーム人生初めて、なんと道路を造成しています!もちろん全面リフォーム工事の準備なのですが・・・。

ところが、木の根は深いは、湧き水は出てくるはで大騒ぎ!。幸い当社社長は元ゼネコンの監督!。非常に頼もしかったでした。

クロス貼の様子

さて、私が25年前にリフォームを始めたころ、クロスは量産(普及品)で2,800円、1000番(高級品)は3,600円程度でした。6帖洋間の貼替でも15万円、全面改装では100万円を超えることも珍しくありませんでした。しかし、現在ではほぼ3分の1。お手軽になりましたね!

とは言っても、同じ工事を繰り返すことは無駄ですし、気持ち的に許されません。

例えば、「お部屋のドアを交換したい!」となりますと部屋内側と反対の廊下側のドアの周りの壁を切らなければなりません。そこでクロスの貼替えが必要になります。

皆さん、このことはご了解されているのですが、意外と気が付かないのが廊下側のクロスです。廊下のクロスは、ほとんど玄関から階段、2階の廊下まで同じものを貼ることが多いですね。そうなりますと、お部屋の倍以上になる事も普通です。

時々、予算の関係で「一部屋づづリフォームをしていきたい!。」というご希望をお伺いしますが、そうなりますと理論的にはお部屋の数だけ、廊下のクロスを貼り替える必要に迫られます。システムバスの交換も同様です。システムバスのドアはミリ単位で場所が決まっているので、ドアの場所が移動します。そこで脱衣場のクロスの貼替が必要になります。これは、フローリングなど床にも、配管などをやり替える水周りにも同じことが言える場合があります。

そうなると「リフォームを安くするには その1」と同じように「計画が最も大切!」という事になりますね!

雨漏れや水漏れ、急な生活状況の変化、ご自宅での大きなイベント(結納、法事)などで「いなければいけないリフォーム」と「快適な暮らしの為のリフォーム」は明確に分けてプランしましょう。

リフォーム担当 松岡 哲哉