住んでわかった注文住宅の後悔 インタビュー編
こんにちは、家づくりサポーターの渡辺です。人生で大きな買い物となる注文住宅。誰もが失敗したくないし、住んで満足したい。でも理想を持って建てたものの、自分たちの暮らしにしっくりこなかった・・・と後悔することもあります。
注文住宅は家の大きさ、間取り、デザインなどすべて一から何度も打合せを重ねたにも関わらず、後悔することがあります。家の後悔だけでなく、資金計画や外構などの後悔点もあるのでご紹介します。
実際に家を建てた先輩の体験談を聞いてみましょう。
目次
注文住宅の間取りの後悔
注文住宅の後悔ポイントがありがちな「間取り」についてまとめました。
- キッチンと食器棚の距離が狭すぎる
- 南側に吹抜けの窓を大きく取りましたが、明るすぎてテレビが見えません
- ドアが狭すぎて家具や家電が入らない
- コンセントの前に家具を置くことになり使えない
- リビング階段にしたら冬寒い
キッチンと食器棚の距離が狭すぎて後悔
少しでもリビングを広くしたいので、キッチン部分は最小限にしました。でもたまに夫とキッチンに立つとすれ違いできなくてせっかく楽しい共同作業が最後にはケンカになってしまいます。
アドバイス キッチンと食器棚の幅は有効で90センチぐらい残すのが理想です。逆に広すぎても、忙しい時に手を伸ばしただけでは食器に手が届かなく作業効率が落ちます。
南側に吹抜けの窓を大きく取りましたが、明るすぎてテレビが見えなくて後悔
明るい家にしたかったので、リビングの吹抜けの南側の壁を全面ガラスにしました。昼間は明るすぎてテレビが反射して見えません。また冬は暖かいのですが、夏は昼から暑くてエアコンの効きが悪くなります。
アドバイス 窓の明るさは季節や時間帯で変わります。ブラインドなどの対応を計画時点から考えて業者に付けてもらいましょう。高所になるので自分での取付は大変です。最近は電動ブラインドなども普及しています。
ドアが狭すぎて家具や家電が入らなくて後悔
新居なので大きな冷蔵庫を買いましたが、ドアが狭過ぎて引越で入りませんでした。
アドバイス ドアの大きさは場所によってまちまちです。計画段階で開口寸法を確認しましょう。
コンセントの前に家具を置くことになり使えなくて後悔
多めにコンセントを増やしたつもりが、その前に家具を置くことになったり、必要なところに足りないなど、住んですぐにたこ足配線、延長コードでごちゃごちゃになってしまいました。
アドバイス 意外に多いのがこの失敗です。計画段階で手持ちの家具の寸法、配置などを伝えて、図面に落とし込んもらうなどして電気打合せを行いましょう。特にキッチン廻りは家電がいっぱいです。必要な物をリストアップして、少し多めにコンセントを確保しましょう。
リビング階段にしたら冬寒くて後悔
あこがれのリビング階段にしたのですが、冬暖房の温かい空気が上がっていくので、部屋が暖められずに寒いんです。
アドバイス リビング階段にするには、家を気密性、断熱性の高い建物にするか、階段の前にドアをつけてもらいましょう。
後悔する前にできること
注文住宅の家づくりはできることが多いので、さまざまな情報を見て悩むことも多いでしょう。しかし、情報は日々更新されて最新の流行などもできてきます。だからこそ、家を建ててから後悔しないために知識を身に着けておきましょう!
- 設備の使い勝手など知っておこう
- 生活に合った動線を検討する
- 長い時間をその土地に住めるか先を見据える
設備で後悔しないために
メーカーによってさまざまな機能が付いた最新設備があります。注文住宅では工務店やハウスメーカーによって標準の設備がありますが、他にも選ぶことができます。「キッチン」「洗面台」「トイレ」「お風呂」が基本的に必要な設備です。付加価値として、「食器洗い乾燥機」「衣類乾燥機」「浴室乾燥暖房機」などがあります。共働きが多い時代でこれらの最新設備は家事の負担を減らし、生活を豊かにしてくれます。なので、設置場所も含めて必要な設備は最初の内から検討しておきましょう。
生活動線で後悔しないために
注文住宅の家づくりの醍醐味である間取りは、リノベーションなどの大掛かりな工事をしない限り、なかなか変えることは困難です。また、別の家の間取りをそのまま当てはめても、住み心地が良いとは言えないかもしれません。それは家族にとって住みにくい間取りだからです。デザイン性の良いお家でも、家事の動線が長くなってしまっては、生活の質が落ちて後悔することになるのです。
土地で後悔しないために
土地探しでは、すべての条件を満たした場所を見つけるのは困難です。だからこそ、みなさん慎重になることが多いです。しかし、一度気に入った場所であれば、早めに決断することをおすすめします。土地探しの後悔のポイントとしては、
- 決断が遅くなり先に申し込みが入ってしまった
- 土地に予算をかけすぎた
- 近くの交通機関や公共施設などを調べていなかった など
後悔しないために事前に調べておくことが重要です。注文住宅の家づくりの場合、打合せを重ねることで、費用がかかることも少なくありません。なので、工務店やハウスメーカーに土地の希望を伝えてご相談いただくことをおすすめします。
注文住宅の資金計画の後悔
注文住宅を建てる時は誰もが夢をたくさん持っているため、希望をたくさん詰め込もうとしてしまいます。しかし、その分費用が上がってしまいます。
最初に決めている予算を基に、設備や性能、デザイン性にかかってくる費用を調整しましょう。ほんとに必要なものか改めて暮らしの様子をイメージして無駄を省きましょう。例えば、「キャラクターデザインのクロス」などを採用すると一般的なクロスに比べて費用が上がります。クロスは普段の生活で汚れやすく、キズも付きにくいものです。広い部屋に取り入れるとそれだけ費用もかさんでしまいます。クロスは数年後にも張替えする機会があるので一度よく考えてみましょう。
月々の支払の後悔
最初に住宅ローンを抱えることになります。また、定期的なメンテナンスが必要になります。<外壁の塗り替え><設備の入替><家電や家具の買い替え>などもあるでしょう。
堅実に貯金をしている、物持ちがいいなどという方もいると思いますが、全員がそういうわけにはいきません。住宅ローンや日々の生活費などギリギリで暮らすのではなく、年に数回は旅行が行けるなど少し余裕を残すことで、家庭内も平和に過ごせるかもしれませんね。
最後に
注文住宅でマイホームを建てると夢や理想で話をしてしまいがちです。それも間違いではありません。しかし、居住のための空間に不満を持ってしまうと一生それに付き合わないといけません。後悔しないために周りに家を購入した方、注文住宅で家づくりをしている方がいればぜひ話を聞いてみてください。
セレクトホームではOB様宅にお邪魔させていただき、直接家の感想を聞けます。「水廻りの動線を使いやすくしたので便利です」「ここにコンセントを増やしておけばよかった」「自分たちでDIYできて楽しいです」など様々な意見を聞いていただけます。ぜひその機会を持つために一度ご相談にお越しください。お気軽にお問合せ下さい。
代表取締役 渡邊 良子
平成7年に前代表の脇長とともに株式会社セレクトホームを設立。当初は不動産業でしたが、家づくりの1冊の本をきっかけに注文住宅に事業展開しました。平成25年に今の事務所に移転し、年2回地域の方々に楽しんでいただく「住まいづくり祭」を開催。注文住宅・リフォーム業を通して地域の人々に貢献し必要とされる会社であり続けます。