コロナと換気

2020年5月

コロナの影響は世界中に想像を絶する結果をもたらしました。そして密閉、密集、密接の三密を断つことによって感染は収まっていくのではと言われています。つまり飛沫や空気を介して感染するのだから、距離を取れば感染しなくなるだろうという考え方で、私もまったく同感です。

一方、コロナの寿命ですが、ネット検索で色々ありましたが、最も長いのが金属5日、木4日、紙4~5日、ガラス4日と出ていました。なんとしぶとく憎たらしいウィルスなんでしょう。4日も5日もどうやって生きているのか不思議です。

そこで住宅屋の立場から、ふと考えたのですが、24時間換気とコロナのことです。住宅換気には熱交換する1種換気と熱交換せずに外気を直接入れる3種換気とがあります。仮に感染者が1室にいたとします。(自宅で療養している軽症者は数千人いるとニュースで知りました)ほとんどの3種換気は居室の排気をドアのアンダーカット(ドアの下に10ミリ程度の隙間を開けること)した個所から廊下を通してトイレや洗面所や風呂やキッチンの排気ファン(換気扇)で外部に排出します。従って、感染者の出したウィルスは家中に広がる可能性があります。 

一方、1種換気はというと一つの熱交換素子というものを通して、各部屋の排気と各部屋に給気するための外気を交差させて熱交換(水蒸気も交換)します。その熱交換素子は何で出来ているかというと不織布みたいなもので出来ている場合がほとんどです。もし、この不織布に感染者の出したコロナウィルスが4~5日もへばりついているとしたら、その不織布の上下を外気が通過し、新鮮空気として各部屋に給気される仕組みですが、本当にその給気された空気にはコロナはいないのでしょうか?とても心配です。

換気について

そもそも換気システムに使っているダクト自体に私は以前から疑問を持っていました。いわゆるダクト内のホコリ、虫、結露によるカビの発生、ダニの発生等、ファイバースコープでも入れない限りダクト内部を目視することは出来ません。だから、いつも心配でした。

そこへ外壁付の熱交換タイプの24時間換気装置が発売されることになり、弊社は飛びつきました。つまりダクト配管がありませんから、ダクト内部の汚染を心配する必要が無くなったのです。しかし、この壁付熱交換タイプといえども、コロナウィルスに対して、今のシステムでは室内で排気された空気は、他の部屋の壁付換気装置をして外部に排気されますから、やはりウィルスを完全にシャットアウトできません。詳しくはコチラ!

結局のところ、感染者がいる家のウィルス対策は24時間換気を止めて

  1. 感染者のいる部屋に排気専用の換気扇を設置する。ひたすら排気し続ければ部屋の空気は陰圧(負圧)となり、ウィルスはほかの部屋には漏れ出さない。ただし、家の外には出ていきます。隣家が近いと問題です。
  2. 一つの機械で排気と給気と熱交換をしてくるものがあります。(例:三菱電機の壁掛けタイプのロスナイ)それを付ければ、その部屋だけで換気が完結するので、ウィルスはほかの部屋には漏れ出さない。しかし、①と同じく家の外には出ていきます。隣家が近いと問題ありです。

以上の二つくらいしかありません。どちらかと言えば①のほうが確実と思います。

最後に、蛇足ですが私は医者でもなければ感染症専門家でもありません。ただの住宅屋です、ということを念のため記しておきます。