断熱材1
住宅の断熱材についての分類ですが、材料による分類と工法(施工方法)による分類があります。ここでは、先ず材料による分類を記します。分かりやすいように広く認知されている総称と商品名とを混同して記します。
繊維状断熱材 | 板状断熱材 | 板状断熱材 | その他 |
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グラスウール ロックウール 羊毛 繊維状の圧縮板 | ポリスチレンフォーム (スタイロフォーム・カネライトフォーム) 硬質ウレタンフォーム (アキレスボード、キューワンボード) フェノールフォーム (フェノバボード、ネオマフォーム) ポリカーボネート (ミラポリカ) 木質系 (炭化コルク、ウッドファイバー) | 硬質ウレタンフォーム アクアフォーム アイシネン | セルロースファイバー(吹込み) |
上記は住宅に使用される断熱材の代表的なもので、これら以外にも多数の断熱材が普及しています。ZEH(ゼロエネルギー住宅)が普及し始めた昨今、消費者の断熱材に対する認識も増々強いものが出てくると思いますし、また、そうでなければいけないと思います。 上記の断熱材にはそれぞれに特徴(価格、耐久性、熱伝導率、透湿抵抗、密度、燃焼性、調湿性能、リサイクル性 等々)があり、どれが素晴らしく、どれが劣っている、というような短絡的な議論は控えるべきです。ただ一つ言えることは、断熱材は家づくりに携わるメーカー、工務店のこだわり(ポリシー)と関連したものでなければならない、ということです。ただ安いから、熱伝導率が良いから、自然素材だから、調湿機能が良いから、気密がとりやすいから、シロアリに強いからというだけの理由で断熱材を選択しては、判断を誤ってしまう可能性があります。メーカー、工務店に「なぜ、その断熱材を使っているのですか?」という質問を投げかけ、即座に明解な回答が得られないようでは、少し心もとないと判断されても仕方ないでしょう。
2016年7月
文責 健康住宅指導員 脇長敬治