子育てグリーン住宅支援事業の補助金について徹底解説【2025】

昨年の子育てエコホーム支援事業より引き続き家づくりの助成金支援事業が発表されました。
2025年は「子育てグリーン支援事業」という名称で新築・リフォーム共に家づくりをご検討の方に利用していただける内容となっています。
目次
子育てグリーン支援事業の補助金とは
国土交通省のサイト記載の内容としては、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、新築住宅について、エネルギー価格などの物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯に対して、「ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅」の導入や、2030年度までの「新築住宅のZEH基準の水準の省エネルギー性の確保」の義務化に向けた裾野の広い支援を行うとともに、既存住宅について、省エネ改修等への支援を行う事業です。※国土交通省「子育てグリーン住宅支援事業について」引用
子育てグリーン住宅支援事業の補助金額【新築】

GX志向型住宅の場合、160万円/戸の補助金を利用できます。他に長期優良住宅で最大100万円/戸、ZEH住宅で最大60万円/戸となります。工務店、ハウスメーカーによって対象住宅が異なりますので、各建築会社にご確認ください。
GX志向型住宅とは
GX志向型住宅は「脱炭素志向型住宅」とも言います。GX志向型住宅は、ZEHよりも高い基準の次世代型の省エネ住宅です。
- 断熱性能等級が6以上(最高7段階)
- 一次エネルギー消費量の削減率35%以上
- 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100%以上
長期優良住宅とは
- 耐震等級2以上
- 断熱等性能等級5以上
- 一次エネルギー消費量の削減率20%以上
- 住戸面積75㎡以上、少なくとも一つのフロアで床面積40㎡
など
上記の内容の条件をクリアした住宅を長期優良住宅とします。
ZEH水準住宅とは
省エネルギー性能に優れた住宅。高断熱性能や高効率な設備を導入し、光熱費を削減。太陽光発電など再生可能エネルギーを創出することで、エネルギー収支をゼロ以下とする住宅のことを言います。
子育てエコホームの受給条件


子育てエコホーム支援事業の補助金を受けるための条件をまとめました。
●子育て世帯と若者夫婦世帯に限る
*子を有する世帯として令和6年4月1日時点で18歳未満の子とする。または、若者夫婦世帯として令和6年4月1日時点でいずれかが39歳以下であること。
●長期優良住宅またはZEH住宅であること(長期優良住宅の場合:100万円/戸、ZEH住宅の場合:60万円/戸)
*以下の①かつ②に該当する区域に立地してる場合、長期優良住宅は50万円/戸、ZEH住宅は40万円/戸とする ①市街化調整区域
②土砂災害警戒区域または浸水想定区域(洪水浸水想定区域または高潮浸水想定区域における浸水想定高さ3m以上の区域をいう)
その他条件
- 住宅の延床面積が50㎡以上240㎡以下
- 住宅所得者が居住することを目的とし発注・購入すること
- 土砂災害特別警戒区域または災害危険区域でないこと
子育てグリーン住宅支援事業の補助金額【リフォーム】

子育てグリーン住宅支援事業のリフォームでは上限60万円/戸とされています。この場合必須工事の3項目の工事をする必要があります。多く利用されるのはAタイプで①玄関ドア、サッシの交換や③お風呂やキッチンの入替などで多くご利用いただきます。
リフォーム補助金の項目
①開口部の断熱改修
- ガラス交換
- 内窓設置
- 外窓交換
- ドア交換
②躯体の断熱改修
- 外壁
- 屋根・天井
- 床
③エコ住宅設備の設置
- 太陽熱利用システム(水式集熱器、空気式集熱器など)
- 節水型トイレ
- 高断熱浴槽
- 高効率給湯器
- 節湯水栓
- 蓄電池
④子育て対応改修
- ビルトイン食洗器
- 掃除しやすいレンジフード
- ビルトイン自動調理対応コンロ
- 浴室乾燥機
- 宅配ボックス
⑤バリフリー改修
- 手すりの設置(便所、浴室、脱衣室など)
- 段差解消
- 廊下幅等の拡張
- 衝撃緩和畳の設置(4,5畳以上に限る)
⑥空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
対象となる空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置については、設置を行った設備の冷房能力に応じた補助額にその台数を乗じた補助額を算定し、それらを合計した補助額とします。
*詳しい詳細や対応の商品については各施工会社にお問合せ下さい。
子育てグリーン住宅補助金Q&A
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申請は個人でもできますか?
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個人での申請はできません。申請ができるのは事業登録をした施工会社なので、補助金をご利用の際は施工会社にご確認ください。
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子育てグリーン住宅支援事業の期間は?
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令和6年11月22日以降の着工から令和7年12月31日までに工事が一定以上の出来高に達したうえで交付申請を行い、別途定める期間内に完了報告が可能なものに限ります。交付申請は令和7年3月下旬より開始します。ただし、補助金の予算上限を達した場合は期限より早めに申請受付を終了する場合があります。
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他の補助金の併用できますか?
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子育てグリーン住宅支援事業は国の補助金事業で同じ国の補助金は受け取ることができません。しかし、市町村の補助金制度は併用可能な場合があります。
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子育てグリーン住宅支援事業の給付金はいつもらえますか?
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着工時点で予約申請となります。そこから完成し、お引渡し後に完了報告となるので、入居後の給付となります。また、申請に不備や審査に時間がかかることがあるので、その場合さらに時間がかかる可能性があります。
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必要書類はありますか?
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お施主様に準備していただく書類は、本人確認書類、住民票(世帯票)の写しが必要です。用意していただくタイミングは申請する建築会社に確認してください。
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その他のリフォームの補助金事業とは
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「先進的窓リノベ2025事業」がございます。窓の断熱リフォームの場合、最大200万円/戸が支給されます。但し、子育てグリーン住宅支援事業との併用はできません。詳しくは各施工会社にお問合せ下さい。
神戸で新築・リフォームをお考えの方へ

今年度の補助金事業「子育てグリーン住宅支援事業」の詳細が発表され、詳細も日に日に公開されています。
カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を差し引いて実質ゼロにする取り組み)を宣言した国のこの補助金制度ですが、近年の物価高騰も伴い、子育て世帯や若者世帯の家づくりに対する足踏みするような状態から脱却するために数年前からはじまりました。
新築または中古住宅、既存住宅などの家の性能を上げることで補助金を受け取り、また生活の質を向上することができます。
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。このような補助金制度も家づくりを検討し始めて初めて知ることだと思います。不安の中での大きな買い物だからこそ、下調べをして素敵な家づくりになるように準備しておくことをおすすめします。
補助金対象かなど施工会社にお問合せ下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました。皆様のお家づくりが素敵なものとなりますように祈っております。