私たちが「吹付断熱」を使わない理由
住宅の断熱性能は、住み心地や光熱費に直結する重要な要素です。
そのため近年、「高気密・高断熱」を実現しやすい吹付断熱(発泡ウレタン断熱)を採用する住宅が増えています。
吹付断熱は、断熱と気密を同時に確保できる優れた工法であることは間違いありません。
それでも私たちは、吹付断熱を採用していません。
そこには、性能数値だけでは測れない理由があります。

目次
理由① 将来の点検・補修ができない構造になるから
家は完成した瞬間がゴールではありません。
10年、20年、30年と住み続ける中で、
- 雨漏り
- 配管トラブル
- 結露
- 災害による被害
など、想定外のことは必ず起こります。
吹付断熱は、壁の中に隙間なく充填されるため、万が一問題が起きた際に、内部を確認・補修することが非常に困難 です。
私たちは「見えないところこそ、点検できる家であるべき」と考えています。
理由② 壁体内結露のリスクをゼロにできないから
住宅の中では、生活するだけで多くの水蒸気が発生します。
水蒸気は目に見えませんが、壁紙や石膏ボードを通り抜け、壁の中へ入り込みます。
吹付断熱は気密性が高い一方で、壁の中で結露が起きた場合、乾きにくい構造になります。
結露は、
- カビ
- 木材の腐朽
- 家の耐久性低下
につながります。 私たちは、「結露させないこと」だけでなく、万が一発生しても“逃げ場のある構造” を重視しています。
理由③ 化学物質と健康への影響を考えているから

吹付断熱材の主原料である硬質ウレタンフォームには、イソシアネート系の化学物質が使われています。
すべての人に健康被害が出るわけではありません。
しかし、
- 小さなお子さま
- 化学物質に敏感な方
- 長時間室内で過ごす方
にとって、
リスクがゼロとは言い切れない素材 であることも事実です。
私たちは、家族が一生暮らす空間だからこそ、「使わなくて済む化学物質は、できるだけ使わない」という判断をしています。
理由④ 木の家が持つ力を活かしたいから
私たちは木造住宅をつくっています。
木は本来、
- 湿気を吸ったり吐いたりする調湿性
- 香りによる空気環境の調整
- 長く使うほど味わいが増す耐久性
といった力を持っています。
吹付断熱は、木材の表面を断熱材で覆い尽くしてしまうため、木が本来持つ性質を十分に発揮できません。
「せっかく木で建てるなら、木の良さを活かした家をつくりたい」それが私たちの考えです。

高気密・高断熱を否定しているわけではありません
誤解しないでいただきたいのは、私たちは 高気密・高断熱そのものに反対しているわけではない ということです。
- 断熱性能
- 気密性能
- 省エネルギー性
これらは、これからの住宅に欠かせない要素です。
ただし私たちは、
- 点検できる構造
- 長期的に安心できる素材
- 木の特性を活かす断熱方法
を選んでいます。
私たちが目指している家づくり
私たちが目指しているのは、
- 数値だけで評価されない
- 何十年後も安心して住める
- 家族の健康を守る
「長持ちする、正直な家づくり」 です。
流行っているから使うのではなく、自分たちが本当に納得できる方法を選ぶ。
それが、工務店としての責任だと考えています。
もし迷われている方へ
- 吹付断熱に少し不安がある
- 自然素材の家に興味がある
- 断熱・気密の考え方を整理したい
そんな方は、売り込みのない家づくり相談として、ぜひ一度お話ししてみませんか。
断熱材の種類だけでなく、「なぜその工法を選ぶのか」 を丁寧にご説明します。

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文責 健康住宅指導員 脇長 敬冶
平成7年セレクトホーム 設立
◆資格 宅建主任者、2級建築施工管理技士、気密測定技能士、室内空気質環境検査員、防火管理者
平成7年、不動産仲介業から始めました。現在は住み心地を重視した注文建築、リフォームの請負に特化した工務店として事業を展開しております。
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