現場監督想い入れのある【古民家風の旅館みたいな家】
こんにちは、工務部の松本です。2014年にお引渡しをさせていただいたのT様邸のご紹介をさせていただきます。
完成写真を見ていただくとわかるように、「古民家風の旅館みたいな家」の家づくりのお手伝いをさせていただきました。セレクトホームの「もりの木の家~遊楽~」という基礎外断熱の仕様で建てています。お施主様のこだわりが詰まった家をぜひご覧ください。家づくりの参考にしていただければ幸いです。
木が見える内装
工夫ポイント
- 2階の吹抜けの窓の開閉のためのキャットウォーク
- リビングの壁に自然素材の珪藻土を塗装(木と珪藻土の風合いが素敵)
- リビングの1本の柱が構造柱のためあえて3本足して格子柱にした
もりの木の家の標準仕様である「真壁法」の内装は天井の杉板貼りは無塗装で、それ以外の梁現しや真壁柱、マグサ、窓台などは<OSMO>のエボニーというカラーを塗装しました。他にも階段の手すりやキャットウォークなどもOSMOカラーを塗装しているので、高級な旅館のような雰囲気に仕上がっています。床材にはミハマ通商の無垢の栗の木を使用しています。アンティーク仕上げなので、OSMOで塗装した黒色とよく合います。リビングの一角には小上がりの畳を設置し、畳の色も一般的な若草色などではなく、栗色と銀鼠色を採用で仕上がりの統一感を出しました。腰掛けるのにちょうどいい小上がりの畳コーナーなので、テレビを見たり、子どものお昼寝スペースとしても便利な空間です。
箱階段の製作
小屋裏に上がるために階段を作りました。
お施主様がお家を建てる前から箱階段の施工について、担当営業さんから報告を受けていました。こだわりの箱階段にするため、早い段階で現地にて打合せも行い施工に取り掛かりました。
箱階段とは、木製の箱をたくさん作り、階段の形に積み上げたものをいいます。側面から見ると引き出しを付けることも可能なので「箪笥(たんす)」としても利用できます。
*戦国の安土桃山時代から江戸時代末期にかけた頃に町家や農家で多く用いられていました。別名「箱段」とも言います。
今回のお家では引き出しを付けていませんが、扉が3か所付けました。扉の取っ手の部材もこだわって選びました。
①
②
③
外断熱で使える小屋裏
外断熱工法で施工された小屋裏は夏涼しく、冬も温かくて一般的なお部屋と同じように使用できます。また、今回は神戸市北区のお家ということで夏はエアコンがなくても快適に使用していただいているようです。この小屋裏は先ほどご紹介した「箱階段」を上ると簡単に行き来できるので使用頻度も多いそうです。そんな小屋裏の使用例をT様邸でご紹介させていただきます。
音楽が趣味のご主人様なので、たくさんのギターを小屋裏で楽しみます。冬は奥様も一緒にこたつに入ってご夫婦でお話したり、お茶や本を読んだり夫婦の時間を楽しんでいるようです。
外断熱の小屋裏は仕上げ工事をしていません。構造材が見えている状態でお引渡しをするのでこの後DIYをされるお施主様もいらっしゃいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。次回の現場監督ブログをお楽しみに!