雨降り、銀婚式

梅雨の真っ只中ですが、どうゆうわけか子どもの頃から雨降りが好きでした。
休日に家で雨降りの音を聞くとすごく心が落ち着くのです。庭に降る雨は草花に生気を与え、屋根や外壁、サッシ、そして道路をぬらす雨は、ホコリや汚いものを洗い流してくれます。シトシト降るよりも、ザアザア降るのが好きです。
小さな庭ですが水溜りが出来るのが好きです。家の前の側溝に水が流れていくさまを見るのも好きです。伊川谷に住んでいますので大雨が降ると、増水した伊川の様子を見に行くのが好きです。田植えの直前でしょうか、田んぼにいっぱい水が張られて、まるで池のようになっているのを見るのも好きです。どうも私は水が満々とあふれんばかりにたたえられているのが好きなようです。
 困ったことが一つあります。私はきしめん以外の麺類(うどん、そば、そうめん、ラーメン)が大好きですが、鉢におつゆが満々としていなければ、おいしく食べられないのです。”さと”のざるそばのおつゆは底から2センチ位しか入れてくれていません。そのてん、”文楽”の皿そばはべつに徳利のような入れ物にあまるほど入れてくれています。ですから私は文楽の皿そばが好物です。”さと”に行った時は「おつゆを多めに入れてください」と注文をつけます。
妻と食事に行くと、妻はうどんが好きですから、だいたいうどんを注文します。
その妻のうどんの食べ方は、先におつゆをどんどん飲んで、あとから麺を食べます。おつゆを先に飲むので、麺の上のほうはおつゆがかかっていません。私は水が満々としているのが好きなので、麺類もそうでないと気になるのです。私はその食べ方を見て妻に「お母さん、うどんは麺を先に食べて、おつゆは後から飲むもんや」といつも言ってしまいます。先日も”さと”で同じように言いました。すると妻は「お父さん、もういい加減にしてよ!何十年おなじこと言えば気がすむの!自分のやり方を押し付けないでよ!どんなふうに食べようと私の勝手でしょ!」とプッツンしてしまいました。言われてみて初めて気付きました。まったくその通りだと。妻には悪いことをし続けてきたと反省し、その場であやまりました。やっぱり、私はアスペルガーなんでしょうか。

 5月29日は私たち夫婦の結婚記念日です。毎年その日が過ぎてから思い出していました。でも今年は25年目、いわゆる銀婚式です。最近の私は反省また反省の日々です。近場ですが湯村温泉に妻を誘って一泊二日の旅行に行ってきました。結婚依頼初めてのことです。妻は終始ご機嫌で、どうやらうどんのおつゆの件は許してもらったように思います。

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