新築を建てるなら注意したい収納スペースの使い方

こんにちは、事務の山本です。
注文住宅を建てる時によく聞くのが「収納をたくさんほしい」というお言葉です。家を常にスッキリ見せたいと思う人がほとんどだと思います。また、急な来客が来たとしても整理整頓されていれば、慌てることもなくスムーズにお客様をもてなすことができます。そこで、収納スペースに関するお話をさせていただきます。
目次
新築の収納スペース:間取りのデッドスペース編
注文住宅を建てるということは、間取りを一から考えることができます。そこで冒頭に言ったようにたくさんの収納がほしいと設計士などに相談することがほとんどです。しかし、ここで注意しなければならないのは、デッドスペースの活用をし過ぎないことです。
デッドスペースとは、有効に活用できない、利用しにくい空間をいいます。たとえば、階段下収納や和室の天袋、ロフトなどがあります。これらは奥行きはありますが、間口が狭かったり、手の届きにくい高さにあることで普段はあまり利用されません。ここを上手く収納するのは結構大変です。様々なメーカーから収納アイテムが販売されていますが、あったものを見つけるにもかなり手間がかかります。
デッドスペースに荷物を詰め込んでしまうと、やがて使わなくなってしまいます。だから、注文住宅を建てる際は収納のしやすさも考えましょう。
階段下の活用方法
- オープン階段にして余白を楽しむ
- 階段下を大きくあけてくつろぎ空間にする
- トイレをつくる
- 誰がどう使うのかはっきりさせておく


オープン階段にする場合、下にキャビネットを置いて収納にすることも可能ですが、あえて空間を作ってあげることで余裕がうまれ、部屋も広く見せることができます。また、開口を大きく開けることでオープン階段のときのように、部屋を広く見せることもでき、リビングの一角などであれば、小上がりにしてくつろぐことも良いでしょう。ほかにも、トイレを階段下に配置することで、その分部屋を広くすることもできます。収納にする場合は、誰が何に使うのかはっきりさせることで詰め込み収納を防ぎます。重たい物を入れる場合は、キャスター付きの収納用品を使うと便利ですね。


和室の収納


昔はお客様用のものやいただきものを収納することで使われていた天袋ですが、和室がへっているので珍しくなってきています。注文住宅を建てる場合に和室を作ったとして、収納は洋室と同様にクローゼットにするのもおすすめです。しかし、布団や座布団を収納する場合は押入れのように奥行きも必要になるので、使い方を決めておきましょう。
間取りの配置編
間取りの配置で注意しないといけないのが動線です。せっかく1階にランドリースペースを作ったのに2階に収納しないといけないとなると毎日の家事が苦に思います。そこで、ずぼらさんでも毎日できるように考えるのがこの間取りの配置です。
まずは、ウォークインクローゼットです。注文住宅で人気のあるウォークインクローゼットですが、注意しないといけないのがどの部屋に隣接しているか。家族の住まい方で利便性が変化するので検討してみましょう。
おすすめのウォークインクローゼットの配置
- 寝室
- 玄関
- 2階ホール
- 洗面所やランドリースペースの近く
よくあるのは寝室にウォークインクローゼットを配置する方法です。ここで注意することは、夫婦で生活の時間帯が異なることです。夜勤や残業など仕事などによってどうしても生活の時間帯にずれが生じる場合は、寝室からの動線はおすすめしません。寝ているところに電気をつけて起こしてしまうなど、お互いに気を使うことがあるからです。廊下やフロアが違うとその問題も解決します。

玄関からのウォークインクローゼットは基本的に上着などをかけておくスペースを意味します。冬場など帰宅時に2階に上がることなく、ウォークインクローゼットに上着をかけると、次に外出する時に忘れていても近くてすみます。

2階ホールとウォークインクローゼットを行き来させるときは、建具をつけるかが悩むポイントです。プライベート空間であるウォークインクローゼットなので、子どもが友達をつれて自室で遊ぶ時など目についてしまうことがあります。この場合、階段から離れたところに配置するか、建具またはロールカーテンなどつけられるようにしておくことをおすすめします。
洗面やランドリースペースの近くに配置するのは、洗濯後の片付け動線を短く、そして楽にすることを意味します。ウォークインクローゼットをハンガーラックにしておくと、乾かした衣類などをそのまま収納できるので、畳む作業が減り、家事の負担が減ります。ランドリースペースに隣接する場合の注意点としては、衣類が水蒸気を吸い込むことでカビが発生することがあります。なので、換気扇や除湿器などを設置した方がいいでしょう。


新築の収納スペース:キッチン編
キッチンの収納はシステムキッチンやカップボードの背面収納などがあります。最近ではパントリーなど隣接した場所に収納スペースをつくることも多くなりました。近年のシステムキッチンは引き出しタイプがほとんどで、全範囲確認できるようになっています。後はどこに何をいれるかで、使い勝手が決まります。
収納するエリアを決める

- シンクの下段…水切り、ボウル、計量カップなど(耐熱用のガラスなど重い物は下に)
- シンクの中段…ザル、ボウル、計量カップ(使用頻度の高い物)
- 作業スペース下段…調味料や缶詰などのストック
- 作業スペース中段…食器洗い乾燥機
- 作業スペース上段…カトラリー類
- コンロの下段…土鍋やカセットコンロ(使用頻度の低い、重たい物)
- コンロの中段…フライパン、鍋、蓋など
- その他の引き出し…小さな引き出しは調味料入れなど
これはメーカーなどが設定している使い方です。そこに収納するためのスタンドやケース、仕切りなど別途オプションやホームセンター、100円均一で購入するのが多いですね。引き出しタイプのキッチンは上からみるので、調味料など蓋に名前を書いておくと一目瞭然です。またラップやアルミホイルなど立てておくと倒れてしまうものは仕切りをつけて、倒れないようにします。底が深い収納には長さのあるもの、立てておくものを収納しましょう。今は重ねても取り出しやすいラックなどもあるので、建築中などに探しておくのがおすすめです。
キッチン用品その他

- キッチンペーパー、ラップ、アルミホイル
- お玉、トング、フライ返し、しゃもじ
- 包丁、まな板
- 調理家電(炊飯器、トースター、電子レンジ、ホットプレート、ミキサーなど)
他にも便利なキッチン用品は数千点と販売されています。上記に挙げたものも使いやすくするために、注文住宅で設計してもらう時に、パントリーなのか背面収納なのかなど検討しておくといいでしょう。また、最近は少なくっていますが、吊戸を採用される場合は、取っ手付きのケースなど使用すると高いところのものも取りやすくなります。
新築の収納スペース:押入れとクローゼット編

押入れは主な用途として、寝具や家財道具を入れるスペースをいいます。また、クローゼットと違うのは奥行きの広さです。クローゼットが50~60㎝に対し、押入れは75~90㎝となります。昔は和室に布団を敷いて、朝には片づけるという習慣がありました。近年はベッドが主流となり、片づけることはなくなりました。
クローゼットはハンガーを一列に並べて掛けるので、どこにあるか一目瞭然です。スペースのある下段には収納ボックスを置くとカスタマイズして使用することができます。枕棚を入れる場合はカバンの収納や、正面が透明なケースを使うと何が入っているか確認できます。注文住宅の場合はハンガーパイプのみと可動棚付き、可動棚のみの収納など検討することができます。押入れは、布団を置くための中段の他にクローゼットのようなパターンもできます。
押し入れやクローゼットも部屋によって収納する物が決まっていると思います。たとえば、子ども部屋のクローゼットは、お子様が小さいうちは、使わなくなったおもちゃや衣類などの置き場としてもいいと思います。しかし、子どもが自分で着替えを選んだり、片付けをするようになれば成長に合わせてキャビネットやケースを上手く使って子どもの目線に合わせた収納グッズを使いましょう。
どこに何を収納すればいいのか分からい方も多いと思います。押入れに収納するものを下記にまとめました。
押入れに入れるもの
- アイロン、アイロン台などのお手入れ用品
- ハンディーワイパーなどの掃除用品
- 管理用の書類
- 扇風機、加湿器などの家電
家庭によってあるものは異なりますが、上記のものなどの収納をおすすめとします。
収納方法

- キャスター付きの収納アイテムを使う
- 襖をなくす
- カーテンやロールスクリーンを使う
- 使用頻度の高いものは手前に置く
まず奥行きのある押入れは、押入れ専用のケースなどを使わないのであれば、キャスターなど手前に引き出せるものを使用しましょう。また、襖を無くせばその分の費用も抑えられ、収納物の位置を把握することができます。また、襖があるとせっかく引き出しのキャスターをつけても引き出しにくくなります。襖の代わりにカーテンやロールスクリーンを使うと隠すことも可能です。掃除用具など奥にしまってしまうと掃除もやらなくなってしまうので注意しましょう。

新築の収納スペース:トイレ編
トイレの収納は空間に限りがあるため圧迫感のないようにしたいですね。注文住宅で建てる場合は、備え付けの収納ラックをつけるとスッキリします。
トイレの収納する物
- トイレットペーパー
- 掃除用具(便器ブラシ、ふき取りシート、消臭剤など)
- 生理用品など
トイレットペーパーはストックを収納するためかさばります。そのため最近は見せる収納でおしゃれな商品も販売されています。しかし、掃除道具や生理用品はそういうわけにはいきません。床に直接置くと衛生的にも掃除時にもよくありません。なので壁付けの埋込ラックや手洗器のシンク下に収納するのがスッキリします。ほかにもDIYや既製品の棚をおくこともできますが、注文住宅なら備え付きの収納もご検討ください。


新築の収納スペース:洗面所編
洗面所もランドリー用品や洗剤、洗面用具などさまざまなものが散らかりやすい場所でもあります。また、水垢やカビ、さびなども出やすいので日頃からこまめに掃除できるようにカウンターなどは物が少ないほうがいいでしょう。
洗面所にあるもの

- フェイスタオル、バスタオル
- 歯ブラシ(電動歯ブラシ)、歯磨き粉
- スキンケア用品
- シャイバー、かみそり
- 洗剤類(洗濯洗剤、ハンドソープなど)
- 洗濯ネット、ハンガー、洗濯バサミ
洗面台の収納
- 引き出し…洗剤類、替えの歯ブラシ、ヘアブラシ、ドライヤーなど(立てて収納)
- ミラー裏…使用中の歯ブラシや歯磨き粉、スキンケア用品など
- その他収納
- 可動棚やニッチ…タオル類(濡れた手でもで取り出しができて便利)
- キャスター付き収納…洗濯ネット、ハンガー、洗濯バサミ(掃除の時に便利)
洗面所は顔を洗ったり歯磨きをするほかに、着替えやランドリースペースとしても利用します。また、家族の使用頻度が多いだけでなく、来客が手を洗うために使用することを考えて、きれいにしておきたいところです。できる限り生活感のでないように、また掃除しやすいことがずぼらな人もできる工夫です。

最近は造作や引き出しのない、洗面台も人気があります。その場合、ボウルの下にはカウンターをつけて統一させたカゴやケースをおくと見た目もスッキリし、掃除も簡単にできます。

新築の収納スペース:壁面収納編
収納の中でも壁面収納は難易度が高いと思います。今までは隠す収納をおすすめしていましたが、壁面収納は見せる方法がたくさんあります。様々なタイプがあり、それぞれの部屋によっても使い方が異なります。
壁面収納におすすめの部屋
- リビング(テレビ台まわりなど)
- 玄関土間
- ワークスペース、趣味部屋
壁面収納の種類

- ディアウォール
- 有孔ボード
- マグネットボード
- 既成キャビネット
- 可動棚
壁面収納はDIYで行われることも多くあります。それがディアウォールや有孔ボードです。ディアウォールは床と天井で突っ張り間に棚を付けで収納にします。有孔ボードは、一定間隔に開いた穴にフックなどをつけて帽子や服をかけることができます。
これは玄関土間や趣味部屋などでアレンジすれば、収納もおしゃれに見せることができます。
テレビボードの壁面収納は既製品のキャビネットで壁一面を収納にすることもできます。壁一面の収納なので大容量で同じ素材や色なので統一感もでておしゃれです。家具販売店で安く売り出されていることもありますが、取り付けも大変で新築時であれば大工さんに施工してもらうことをおすすめします。

まとめ
新築を建てる時の収納方法を紹介させていただきました。家事や仕事、子育てなんかで日頃からせわしなくされている方が多くいらっしゃると思います。整理整頓がしたくても、どうしたらいいのか分からない…、やる気をなくしてしまう…など様々な問題があると思います。家事は毎日のことなので、掃除をしなければますます汚れていき、片付けをしなければ物が増えてどこにあるのか分からなくなります。
これから家づくりを検討している方は、このような状況にならないように間取りや収納箇所、収納方法について少しでもお役に立てればと思いました。
セレクトホームでは、このような悩みを持つ方だけでなく、家づくりで不安に感じていることや悩みなどぜひご相談してください。最後までご覧いただきありがとうございました。

