外断熱との出会い

セレクトホーム代表

私は平成13年に「いい家がほしい」という本に出会い、「ソーラーサーキット工法」という工法を初めて知りました。当時で、住宅に関わる仕事に携わって20年になっていましたが、その時初めて、木の間にある繊維状の断熱材が結露によりカビやダニの原因になりアトピーなどの健康障害を引き起こしたり、木を腐らせ家の耐久性を低下させることになっている事実を知りました。

家というものは繊維状の断熱材が壁の中にぎっしりと詰め込まれているものと思いこんでいた私にとって、野地板や基礎や柱の外に断熱材がある外断熱という工法は衝撃的でした。

ソーラーサーキットの家のモデルハウス

早速、開発元のカネカ大阪工場を訪ねていき、すぐに導入を決意しました。しかし、地元では、この高額ともいわれるこの工法に、なかなかご注文をいただくことはできませんでした。

はじめてご注文を頂いたのは、平成16年、古くからのお付き合いのあるオーナー様のI様からでした。工事がはじまり、私は嬉しくてほぼ毎日、朝から日が暮れるまで現場に通い、家が理論どおりつくられていくのを見守っていました。

お引渡しをして数ヶ月後、I様から思いもよらず、お喜びのお声をいただき、正直、これほどまでに、はっきりと効果が現れ、喜んでいただけることに驚きました。以前は冬は室内でもダウンベストに、石油ストーブ、コタツといった生活をされていましたが、わずかな暖房で、すっかり薄着になられて、「肩も凝らず、家じゅう温度差がないので活動的になり、この歳ですっかり元気になりました。」とのことです。

それから立て続けにSC工法の家を10棟程受注することが出来ました。私は外断熱工法の素晴らしさに、お客様以上に感動しました。しかし一部の富裕な層の方にしか手に入らない高額な家がはたして本当に「いい家」なのかどうか疑問を持つようになりました。なんとか土地をお持ちでない子育て世代のお客様に、土地を買ってこの工法で家を建てることが出来ないかと、スタッフ・協力業者一同改良コストダウンに努めてまいりました。

現在では3種類の外断熱の商品をそなえ1000万円台からご提供しております。