【無垢の杉床】ショールームの杉フロアーのメンテナンスしてみました
こんにちは、工務部の松本です。
わが社のショールームの床の杉フロアーです。
約10年の間ふき掃除はかかしていませんが、スリッパの裏の汚れや傷等がつき、汚れが目立ちます。
目次
大掃除も兼ねて 社員できれいにしてみました。
電動サンダーを使って
コーディネーターの信田が使っているのが「電動サンダー」です。機械に布やすりを装着させて、杉フロアーに押さえつけ削っていきます。杉フロアーは柔らかい材質なので、やりすぎには注意して下さい。
振動によって途中から握力を失います(汗)
また、木くずが飛散するので風がない日に窓を開けることと、マスクや眼鏡の着用をお勧めします。区画ごとに掃除機をかけるのもいいかもしれません。
手作業で
機械以外の人は布やすりを上手く木材に巻いて、ひたすら磨きました。左の写真はbefore写真と比べると白くなっているのがわかりますか?スタッフ8人がかりと電動サンダー1台で1時間超の時間がかかりました。広さはぜひショールームに来てお確かめください。
結構重労働・・・足腰がつらい・・・。
まず布やすりで表面の汚れをとっていきます。今回は小さいキズもとりたかったので100番の布やすりを使いました。早い段階でするなら、メラニンスポンジでもいいかと思います。紙やすりだと0.何mmかは薄くなってしまいます。杉はやわらかいので、やりすぎには注意が必要です。
布やすりと紙やすりの違い
今回使ったのは「布やすり」です。紙やすりと違い柔らかくて丈夫なので、力を入れて作業するには使いやすく、今回のような作業であれば「布やすり」が適しているかもしれません。
ちなみに、電動サンダーも布やすりを使いましたが、紙やすりでも使用できます。
この後は、掃除機がけと固く絞った雑巾で一度拭きあげています。
最後に、前回紹介したミツロウを塗って完成です
前回のブログは下のバナーよりご覧ください。
またも登場してくれたコーディネーターの信田が持っているのが、蜜蝋(みつろう)ワックスです。
スポンジでワックスをとり、伸ばしていきます。ミツロウには木材の保護と撥水効果があります。無垢の杉フロアーなので長持ちさせるためには塗布することをおすすめしています。このワックスも自然素材でできているので、赤ちゃんがいるご家庭でも安心して使っていただけます。
ミツロウワックスを塗布することであめ色でキレイな木目が出てきました。年末に行ったので今もまだきれいな状態を見ていただけます。
Before & After
無垢材のキズの補修の仕方
無垢材のフロアーは長年使っているとキズ等が目立ってきます。初心者の方でも簡単にできる補修の仕方をご紹介します。
節が取れた時
1. 節が一部取れてしまっています。
2. 節の周りをマスキングテープなどで養生します。
3. 節が取れてへこんでいる部分にパテを入れます。
(パテは市販の木パテを使っています)
4. この状態で放置しても大丈夫ですが、早く乾かしたいのであればドライヤーを使います。
5. 乾いたら、カッターやサンドペーパー等で平らにします。
6. 余分なところをカッターで削っています。床を傷つけないように気を付けてい下さい。
7. フロアー材によってはこれで完成でもかまいませんが、今回は濃い目の茶色に塗装しているので、同じぐらいに塗装しています。
8. 色は少しずつ塗って色を合わせてください。
9. 写真では周りの木目と違いがほぼ分からないくらいになりました。いかがでしょうか?
今回補修した床は濃い目の茶色に塗装していたのでパテも塗装しましたが、塗装なしで杉のフロアーを使われえているならパテの色のままで目立ちません。無垢材の節は取れやすかったり、嫌がる方もたくさんいらっしゃいます。とくに節があってもいいけど、穴が開いているのはさすがに気になる・・・。気になっていたら一度試してみてください。また、杉のフロアーを施工していただいたお施主様には補修させていただきます。(その都度相談してください)
先ほども話したように節を嫌う方もたくさんいらっしゃいます。そんな方には節が少ない杉床のグレードもありますので、ぜひご相談ください。杉のフロアーは柔らかい木の感触と癒し成分が家族の健康を守る素材です。
へこみがついた時
無垢材のフロアーでは、長年使っているとキズ等が目立ってきます。そこで簡単にできる方法をいくつか紹介します。
赤枠のところへこみがあります。
①へこみキズの上にタオルをひいて、霧吹き等を水をかけます。
②アイロンをあてます。すると凹みが浮いてきます。
③パテでキズを埋めます。
④③まででも十分きれいになりますが、少し気になる方は節に見えるように色を塗ってしまいます。
⑤サンドペーパーで軽くこすると色がのけていい感じになります。
凹みキズにパテした場合
さいごに
セレクトホームの標準仕様の杉のフロアーのメンテナンスの出来栄えはいかがでしたでしょうか?時間と体力を使い大変でした。簡単にはできない作業なのでキレイな状態維持に努めます。
同じようにメンテナンスをしてみようと思われた方に、注意事項をお話しておきます。
セレクトホームで建てていただいたお施主様のお家は15mmの杉のフロアーを採用されている方が多くいますが、傷が深いからと深く削ってしまうとその分、フロアーが薄くなってしまいます。傷ができてしまったときは、水を含ませた布などを数時間傷のある所に置いておくと木が膨らみ傷が軽減されます。
また、木くずが広範囲に広がってしまうので、汚れては困るものは別の部屋に移動させるなどしてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
お家のことで分からないこと・お困りごとがあれば何でもご相談ください。