~バカに見える日本語~

「バカに見える日本語」(樋口裕一著、青春出版社)という本を読みました。普段何気なく使っている言葉で、相手を傷つけたり、また反対に相手から低く評価されたりすることは何となくあるなあと、おぼろげに知っていましたが、この本を読んで、それがはっきりと具体的に分かりました。私自身、反省すること、しきりでした。生きていくうえでとても参考になり、即実行できることばかりです。皆さんにもお知らせしたくて、今月はこの本の内容を書きます。全部で70の言葉について、本文ではなぜダメなのか解説があり、後でどう言えばよいかという処方箋も書かれています。今月は目次に沿って、その70の言葉、全部と副題だけを記していきます。ご興味を持たれましたら、また反論があるという方は是非購読してみて下さい。税込で880円です。

 第1章 ごまかしの日本語——-論理的に説明できないことをぼかす

     (1)「みんな言ってます」—-根拠のなさをごまかす日本語 (2)「昔からこうだから、これでいい」—自分の思考ばかりか他人の思考まで停止に追い込む日本語 (3)「そんなの自分で考えろ」—-理解力不足をごまかす怠慢な日本語 (4)「そんなこと、わかりきった話だ」—-対話を拒否した「逃げ」の日本語 (5)「そのうちわかる」—-説明を回避する、こずるいイメージの日本語 (6)「部長がこういう考えだから」—-権威に頼りきった、部下にバカにされる日本語 (7)「テレビでこんなこと言ってた」—-どんな情報も受け売りにする知的レベルの低い日本語 (8)「気がします」「思います」—-自信の無さがミエミエのぼかしの日本語 (9)「なんか~」—-不快感を与える、ぼかした日本語 (10)「ていうか」—-反論を避けようとする、あいまい過ぎる日本語 (11)「本当の自分」—-自信の無さを隠すための都合のいい日本語 (12)「私ですか?」—-行き過ぎた謙虚さのため、うっとうしい日本語 (13)「エレメント」「ストレングス」「インセンティブ」—-カタカナ語でケムに巻く知的怠慢な日本語 (14)「いちおう、やってみます」—-責任逃れを感じさせる、ぼかしの日本語 (15)「俺はいいんだよ。でもまわりは嫌だと思うよ」—-自己弁護イメージの強いズルい日本語 (16)「君(あなた)のために言っている」—-他人を口実にして自分の憤懣をぶつける卑劣な日本語

第2章 自己チューな日本語——物事を決めつけたり、自分の考えを押し付ける

    (17)「私って○○な人だから」—-自意識過剰なため、愚かに見える日本語 (18)「私って○○じゃないですか」—-同意を強制する自意識過剰な日本語 (19)「絶対に気に入ると思う」—-押しつけがましい困った日本語 (20)「よくわからないんですけど」—-人を無能呼ばわりする日本語(21)「どこがいいのか、さっぱりわかりません」—-自分の物差しを絶対視した傲慢な日本語 

(22)「意味わかんない」—-自分を低レベルにとどめる、幼児的な日本語 (23)「つまり、どういうことですか?」—-自分の理解不足を棚に上げた安逸な日本語 (24)「○○に決まっている

—-少ない情報から無謀な決めつけをする日本語 (25)「みんなでやろう」—-善意を押し付ける全体主義的な臭いのする日本語 (26)「でも」—-会話を切断する自己中心的な日本語 (27)「話は違うんだけど」—-人の話を横取りする、自己チューな日本語 (28)「そういえば、私もこの前~」—-自慢話にしかならない、場を乱す日本語

第3章 距離感がわかっていない日本語——-上から目線、仲間内しか通じない言葉

    (29)「行けたら、行きます」—-一見便利だが、実は「上から目線」の日本語 (30)「ご存じないんですか?」—-狭い世界しか知らないのに、高みに立った日本語 (31)「これ、流行ってるんですよ」—-自分の頭の中で咀嚼しない浅薄な日本語 (32)「業界から取り残されますよ」—-現状を本当に理解もしていないのに上から目線の日本語 (33)「(目上の人に対して)期待しています」—-部下が上司に言ってはいけない不遜な日本語 (34)「(目上の人に対して)上手になりましたね」—-目上相手には厳禁の差し出がましい日本語 (35)「頑張ってください」—-相手への配慮を欠いた心ない日本語 (36)「ヤバいですよ」—-視野が狭い混乱を招きやすい日本語 (37)「フツー」—-仲間以外を排除した不快な日本語 (38)「○○さんがこう言って—–、私がこう言って—–

—-人の理解力に頼ろうとする頭の悪い日本語 (39)「あるものが必要です。そのあるものとは?」—-顰蹙(ひんしゅく)を買いやすい、思わせぶりな日本語 (40)「あがり、お願い」—-素人が使うと恥ずかしい日本語 (41)「仕事をやらさせていただきます」—-敬語慣れしない人の言いがちな誤った日本語 (42)「私のブログ、評判なんだ」—-お追従を見抜けない愚かな日本語 (43)「そんなもんだよ」—-訳知り顔で嫌味な日本語 (44)「そんなこと、わかっている」—-人を受け入れようとしない料簡の狭い日本語 (45)「だから、○○なんだよ」—-無意識に相手を見下した、頭ごなしの日本語

第4章 ワンパターンな日本語——語彙が貧困で、物事をひとくくりにする

    (46)「今の若者は」「○○人は」—-個別性を無視した差別につながりやすい日本語 (47)「幕末の志士たちは」—-別の時代をひとくくりにした滑稽な日本語 (48)「政治家は自分のことしか考えていない」—-わかりきった紋切型表現の日本語 (49)「日本人の心のふるさと」—-日本人を一律化した、あまりに陳腐な日本語 (50)「これだから、日本人はダメなんだ」—-外国を権威だと思っている優越感丸出しの日本語 (51)「弱者の立場に立って考えたら」—-正論過ぎて反論を封じ込めてしまう日本語 (52)「地球環境のために」—-パターン化した主張を生みやすい安易な日本語 (53)「もっと泥まみれにならなきゃダメだ」—-頭を使っていない根性主義の日本語 

(54)「こういうタイプ、好みでしょ」—-人の好みを一律化した日本語 (55)「まじっすか」—-語彙貧困で幼稚な日本語 (56)「ソッコー」—-ノリに浮かせられた、手抜き感のある日本語 

(57)「かわいいー」—-ワンパターンで退屈な日本語 (58)「なにげに」—-本来の意味と違う間違った省略の日本語 (59)「あの人はすごい」—-眼力の無さが透けて見える人脈自慢の日本語

第5章 理性のない日本語—–感情的な言い回し、甘えた表現—–

    (60)「むかつく」—-人の感情を荒れさせる非人間的な日本語 (61)「上司がバカだから」—-自分の無能をさらすだけの言い訳の日本語 (62)「こんな仕事、やってられない」—-自分を過大評価した恥ずかしい日本語 (63)「俺はいつか独立するつもりだ」—-負け犬の遠吠え感の強いグチに等しい日本語 (64)「意地悪言わないでください」「やさしくして下さい」—-公式の場を勘違いした幼稚な日本語(65)「わからないから、教えて下さい」—-甘えからくる依存心の強い日本語

(66)「君(あなた)にはわからないだろうけど」—-相手とのコミュニケーションを断ち切ってしまう感情的な日本語 (67)「どうせ私はバカだから」—-相手を拒絶し、ふてぶてしく居直った日本語 (68)「昨日、寝てないんです」—-無能をあからさまにした、甘えを感じさせる日本語 

(69)「前は、こう言ったじゃないですか」—-状況の変化を読み切れない、生意気な日本語 

(70)「そこを何とか」—-情実でねじ込む、あさましい日本語