和の雰囲気を感じさせる家
こんにちは、渡辺です。台風3号はあっという間に近畿地方の南を横切って20時現在、東海地方の南を通っているそうです。また、そういう季節がやってきのですね。
さて、先日今週末見学会をさせていただくお宅のお施主様立ち合いを行ってきました。
最終美装が完了した段階で、お引渡し前に、お施主様に注文どおりに施工できているか、また、建具の不具合等がないか、大きな傷がないかなど確認していただく過程です。それまで、ずっと養生シートに隠れていた内装が一気に姿を現し感動の瞬間です。
お施主様は20代のお若いご夫婦ですが、最初から「和」の持つ落ち着いた空間に惹かれ、小上がりの畳コーナーの間仕切りに「障子」を採用されることを希望されていました。
今回採用されたのは、「吉村障子」という、枠と中桟の太さを均一にして、閉じると1枚の障子に見える不思議な「障子」採用しました。とても美しかったです。
最近当社でも和紙でできた「ロールスクリーン」などを付ける方が増えたために「障子」を使う方が減り標準仕様からはずしました。
和室の間仕切りや、押し入れも、ふすまよりも洋室の建具の方が増えてきて、マンションみたいな洋風の和室が多いですね。それどころか和室を作らないお客様も増えてきました。ですので、今回のような障子の間仕切りはたぶん初めてだと思います。
出来上がって私も中に籠もってみましたが、たしかに障子は光を少し和らげて通し、外のシルエットだけをわずかに映し出し、明るいけれど落ち着いた自分一人だけの空間を提供してくれます。
これこそ日本特有の美の世界だなと感じました。
最近は「ブルックリン風」とか、「カリフォルニアスタイル」などをいろいろなテイストが流行していますが、「和風」も「洋風」も人それぞれ、ライフスタイルにあった自分らしい暮らしができる・・・
それこそ注文建築の良さですね。
興味を持たれ方はぜひ、見学会におこしくださいませ。