二日酔い

社員二人と私の3人で、しこたま飲みました。当然、二日酔いです。私の場合は頭痛よりも吐き気です。飲んだのが私の自宅から歩いて4分ほどの居酒屋でしたので、歩いて帰れるのと、明日が休みという安心感が災いしました。朝、目が覚めるや「苦しいー吐きそうー」という私を、軽蔑のまなざしとともに妻は言いました「還暦を過ぎても、まだ自分の飲める量が分からないみたいね。おとうさん」このセリフは結婚以来、30年、幾度となく聞いてきました。たしかにその通りです。返す言葉がありません。そこへさらに「おとうさん、社長のひとり言でなんか偉そうなこと書いてるけど、言ってることとやってることが全然違うわね。人に厳しく自分に甘い典型よね。よく社員がついてくるものだわ」厳しいお言葉ですが、きっと私の体を気遣っての愛の言葉と、受け止めることにしました。

 今まででしたら二日酔いの翌日の休日は、一日中ぐったりして吐き気がおさまるのを待っていました。しかし、この度は初めての経験でしたが、庭の畑を耕すことにしました。わずか4坪ほどの畑ですが、三つ目鍬を思いっきり、何度となく振り下ろし、固い土を掘り起こすのです。土だけではありません。大きな石も、小さな石も、はてはコンクリート塊までも出てきます。2分もすれば、もう玉の汗です。手にまめができるほどに鍬を振り下ろすこと30分。近年、こんなに汗をかいたことはないのではと熱中症を心配するほどです。

 シャワーを浴びて、汗を流すと、体はスッキリです。吐き気も頭痛も吹っ飛びました。気力がまた湧いてきました。以前、会社の近所の農家の方から聞いたことがあったのです。「二日酔いの時ほど、大汗かくほどに働くんや。そしたら体はスキッとするもんや」今回、初めてこれを実践したわけです。効果は農家の方が言われた通りになりました。皆さんにも、是非お勧めしたいと思います。二日酔いの時ほど、体を動かし思いっきり汗をかく。そうすれば、体調は良くなります。体調がよくなれば気力が湧きます。ハッピーです。

 しかし、ここで大いなる疑問が湧いてきます。そもそも、二日酔いになるほど飲むということ自体に問題があるのではと考えるのが、まともな考えではないのか、ということです。二日酔いになっても、体を動かし、大汗かけば、元気になれる。だからといって、深酒を重ねていれば、間違いなく体を壊します。それが分かっていながら、ついつい、やってしまう。なんと意志薄弱な未熟男と落ち込みます。

 当分は偉そうなことは書かないつもりです。また人にも言いません。自分の行いが改まった時にまた書き、そして話します。ですから末尾は偉人の言葉をそのまま書きます。

“—ここに、暴飲暴食の結果、深刻な病気にかかっている、裕福な男がいます。彼は健康を取り戻そうとして、お金を惜しみなく使っていますが、自分の欲望は何一つ犠牲にしょうとしていません。異常な食欲を満たしたいと願いながら、健康も欲しがっているのです。それでは健康など絶対に取り戻せません。健康を手にするに値しない人間だからです。——–

「私たちは、どんなに良い結果を心に描いても、それを手にするに値しない人間でいるかぎり、悪い結果しか手に出来ない」”前月に引き続き、ジェームス・アレンの言葉です。