木の家が体にいいわけ

こんにちは、家づくりサポーターの渡辺です。セレクトホームは地域の木をふんだんに使った居心地のいい家づくりを目指しています。木は柔らかく温かい材料ですし、低コストであることから人気の高い構造材です。しかし、その反面鉄骨やコンクリート住宅に比べ、耐震性や耐火性などから不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで木の家のメリットやデメリット、体にいいわけや、木を使うことの意義について考えてみたいと思います。

加古川市 木の家画像

メリット

住み心地が良く、光熱費が節約できる

木の家は他の素材に比べて熱伝導率が低く、調湿機能にも優れているため、外気の暑さ、寒さ、また蒸し暑さや過乾燥の影響を受けにくく高い住み心地を確保してくれます。

また、冷暖房コストが抑えられ、光熱費が節約できます。

建築コストが安く抑えられる

一般的には他の鉄骨や鉄筋コンクリート住宅に比べ建築費用が安い傾向にあり、手の入りやすい素材であるといえます。

デメリット

耐震性が弱いのでは?

現存する世界最古の木造建築として有名なのが法隆寺の五重の塔です。創建以来、日本に起こった46回のマグニチュード7クラスの地震に耐えてきました。それに比べ鉄骨やコンクリート造にはそれほど長い歴史がないのが事実です。木材は軽くて強い性質を持っています。同じ重さで比較すると鉄の約3倍の引張強度、コンクリートの約12倍の圧縮強度を持っています。つまり木材は、家にとって軽くて丈夫な材質ということになります。

神戸の工務店 木の家説明文

法隆寺が1400年もの間その美しい姿を残すことができたのは、高い技術で幾度となく点検、修復を重ねてきたことにもよります。しかし、驚くことに、古い柱にカンナをかけると、ほとんどの柱が生の桧の香りが漂うほどに良好な状態だったと言われています。結局木造建築物では、メンテナンスを怠らず、日本の高温多湿な気候から結露による腐朽や蟻害、雨水による劣化から守ることができれば決して耐震性が弱いということはないのではないかと考えられます。

木の家は火に弱い?

木材、アルミニウム、鉄を同じ条件で加熱した場合の時間による強度変化を見ると、アルミニウムや鉄はすぐに強度が低下するのに対し、木材は急激には低下しません。これは、木は燃えると表面が炭になるためです。表面の炭化層が酸素を遮断するため、火が内側まで燃え進むのに時間がかかり、強度の低下を緩やかにしています。

健康に暮らしたい・・・だれもが願うことですね。木のある暮らしは何となくそんな思いに応えてくれる何かがありそうです。このことについて科学的データーに基づいて考えてみました。

木の家が体にいいわけ

マウスを使った実験結果

木の家が体にいい訳 データー1

3種類のゲージを作り、同じ環境、温度、エサを与え長生き実験をしました。

 木製ゲージ

金属性ゲージ

コンクリートゲージ

木のゲージで飼ったマウスが、金属やコンクリートのゲージのほうが長生きすることが判りました。また成長の様子も木のゲージの方がよく育っています。

                       静岡大学農学部 報告

木のあたたかみ

木材に触れても冷たく感じることはなく、しばらくすると少し温かく感じます。これは鉄やコンクリートと比較して、木材は熱の伝わりが遅く、肌の熱を奪わない性質はあるためです。人は身体の温度の急激な変化にストレスを感じます。肌に優しい木材は床や壁など人の触れる場所に適した材料だと言えます。

夏涼しく、冬暖かい快適空間

外気温と比べた時、熱伝導率の低い木造住宅は熱伝導率の高い鉄骨系の家と比べ、夏涼しく、冬暖かく快適です。これは木材の持つ断熱性によるものです。コンクリート造の場合は冬暖かくても夏の室温が外気温と同じになってしまいます。一方、木材には湿度を適度に調節する働きがあります。この調湿性も、私たちが感じる「暑さ」「寒さ」に大きく関係しています。こうした木材の断熱性、調湿性が快適空間を作り出すのです。

木の香り

木はよいにおいがしますが、木それぞれ特有のにおいを持っています。そのにおいの元が精油です。精油は通常50~100推類の精油成分で構成されています。木によってにおいが異なるのは木材に含まれる精油成分の種類や、同じ成分でも含まれている量が異なるからです。

精油の働き

腐れから守り、カビや細菌の繁殖を防ぐ

精油成分の中には木材腐朽菌の繁殖を抑え、木材の腐れから守るものがあります。

ヒバに含まれるヒノキチオールはその代表的なもので、ヒバのほか、ネズコ、ベイスギ、タイワンヒノキ、インセンスシーダーなどに含まれます。ヒノキも耐朽性の高い木として知られていますが、α‐カジノールというにおい成分が耐久性に大きく関わっています。また、精油成分にはクロコウジカビや青カビなどのカビや大腸菌、黄色ブドウ球菌などの細菌の繁殖を抑える働きを持つものもあります。

ヒノキチオールは院内感染の原因となるMRSAや胃潰瘍、胃炎の原因となるピロリ菌に対し抗菌作用を持つものもあります。

木の家が体にいい訳 データー2
シロアリやダニなどの害虫を抑える

ヒバ、カヤ、コウヤマキ、ヒノキなどには殺蟻作用のある精油成分が含まれています。室内塵の中で繁殖するダニ類は、ぜんそくやアトピーの原因になる厄介者です。住宅用材として日本で多用されるヒノキ、ベイヒバ、スギなどの精油にはダニの繁殖を抑制する成分が含まれています。

木の家 シロアリの画像
悪臭を消し、ホルムアルデヒドなどの有害物質を除去する

精油にはトイレのにおいのアンモニアやタンパク質の腐ったにおいのイオウ化合物などの悪臭を消臭する働きがあります。そればかりか、シックハウス症候群の元凶とされているホルムアルデヒドを除去する働きもあります。

気分を快適にする

森を散歩すると気分がいいのは、木から出るフィトンチッドという成分のためだと言われていますが、そのフィトンチッドを使った実験の結果、血圧が下がったり、脈拍のみだれが少なくなるなど、木の成分には私たちをリラックスさせる効果があることが脳波や血液測定などで実証されています。

無垢材と集成材

ところで、一概に「木材」といっても、「集成材」と「無垢材」の2種類があるのをご存知でしょうか?集成材とは、小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で貼り合わせた人工の木材です。扱いやすく、安価なために多くのハウスメーカーや工務店で使われています。しかし、集成材は接着剤の寿命や安全性にも疑問視されているところもあります。それに比べ「無垢材」は伐採した木を乾燥させた天然の木です。自然の物なので反りや割れもあり、扱いに高い技術が必要です。ただ木の調湿機能や断熱効果など接着剤を使っていない無垢材のほうが高いと言われています。また自然のものにしかない美しい木目も集成材にはない魅力です。このように木の空間は私たちに快適で安全な暮らしをもたらしてくれます。構造材として、また内装材として大いに木を使いたいものです。

集成材と無垢の木

木を伐ることは環境破壊になるのか?

「木を伐って使うことは環境破壊だ」という誤解を耳にします。「森林は酸素をつくるから酸素の供給源である木を伐ってはだめだ」という論法です。果たしてそうなのでしょうか?森林は石油や他の工業資源と違い、収穫したあとにまた苗木と植えて、育て再び森林をつくれるという利点があります。計画的に利用すれば森林資源はなくなりません。木は光合成によって、空気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄えます。この炭素は伐採後も住まいとして使用されている間中木材の中で蓄え続けていきます。つまり木造住宅は第2の森林とも呼ばれています。

木を伐らないとどうなるか?

このように森林にはCO2排出削減に大きな役割を持っています。しかし、もし伐らないで放置したらどうなるでしょうか?年々木は太り、生い茂って、光が差し込まなくなります。これは下草の発育を阻害することになり、山の表土が流出したり、保水能力がなくなったりします。地中の浸み込むことができなくなった雨水は豪雨の際に一機に河川に流れ込み氾濫を起こします。森林は「植樹→生育→間伐→伐採・利用→新規植樹」というサイクルを繰り返していくのです。手入れの行き届いた森林では、下草が表土を覆い土砂の流出を防ぎます。森林に降り注ぐ雨は、地中に深く染み込み時間をかけてゆっくりと流れだすため、河川の氾濫と渇水を同時に防ぎます。豊かな森林は地域の自然災害を防ぎ、私たちの暮らしを守ってくれます。

セレクトホームの取り組み

地域材使用について

兵庫県産木材で木の家の暮らし

今までお話してきたように、木を使った家づくりは、私たち自身にもメリットの大きいことですし、地球環境に対しても有効であると言えると思います。特に私たち兵庫県にも有数の人工林があります。しかし、安価な外国材を原料とする集成材に頼る住宅会社が増え、年々需要が減りつつあります。

このため、計画的な間伐、伐採が行われず、健全な森林が破壊されようとしています。また、林業に携わる人の人工も減少し、存続が難しくなってきています。この悪循環を断ち切るために住宅に携わる者の使命として、セレクトホームは微力ながら低価格で高品質な木の家を県民の皆様にお届けしたいと願っております。

神戸の注文住宅の木の家

イヌワシ幼鳥の死

昨年、兵庫県内で16年ぶりに誕生したニホンイヌワシ(国の天然記念物)に幼鳥が死んでいたことが確認されました。親鳥の行動から断定され、県立 人と自然の博物館は「心配していたが、残念な結果になりました。幼鳥が育つ環境が悪化している現状を知ってほしい。」と警鐘をならしています。幼鳥は昨年6月、但馬地域で、絶壁のくぼみにできた巣の中にいるのを同館の研究員が発見しました。

同地域でニホンイヌワシの観察を続ける愛好家が今年3月下旬、幼鳥を産んだペアが追いかけ合うなどの求愛行動をしている様子を撮影しました。エサが少ない兵庫県で毎年の繁殖は不可能とされています。昨年生まれた幼鳥が順調に育っていれば親子で行動を共にし、求愛行動は見られないことから、幼鳥は死んだと判断されました。

ペアは一つの巣で相手が入れ替わりながら繁殖を続けますが、同じ巣で幼鳥が巣立ちに死ぬのは3例目。狩の能力が低い幼鳥の成長を支える環境が失われつつあるためだと言われています。

同館の布野隆之研究員は「日本の山はかつてないほど森林に手が入っていない状態で、木が育ちすぎています。イヌワシは開けた場所がないと狩ができません。今後も生き残れるかどうか、ぎりぎりの状態です。」と懸念しています。

     5月3日 神戸新聞 朝刊記事

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ウッドショック

最近「ウッドショック」という言葉を耳にします。これは、アメリカがコロナウィルスによるリモートワークの普及に伴い、郊外への移住や1戸建ての需要が高まり、世界中の木材がアメリカに集まったことから始まっています。住宅につかう木材の7割を海外産に頼ってきた日本でも価格が高騰し、品薄状態になっています。

そこで外国の集成材に頼っていた大手をはじめとするハウスメーカーが、輸入材が買えないから採算を度返しして仕方なく国産材に集まってきて、びっくりするぐらいの価格になっています。

先ほどからお話していますように、日本には森林は余り過ぎるぐらいあるのですが、伐採する労働力や工場が圧倒的に不足しています。大きな資本を投入して、今から林業に取組んでも

すぐに供給はされないでしょうし、ウッドショックが一過性のものであれば、また、大多数のハウスメーカーは輸入材に頼ってしまい、投資が無駄になります。

そして以前から国産材使用に取り組んでいた、私たち工務店も価格と品不足の煽りを受けることになるのです。

もし、最初から大量に植林された良質の地元国産材を使って住宅建設をしていたら、このような自然破壊、生態系の破壊、ウッドショックの煽りをおけることはなかったでしょう。

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スギ花粉について

日本の国民の3割が発症し、「国民病」とされる花粉症。

先ほどから述べてきたように、近年の安価な輸入材の増加により、日本では手入れされない荒廃した森林が広がりました。

手入れされていないと杉はやせた木になり、子孫を残すためにより多くの花粉を飛散すると言われています。

また放置され伐採されていない杉も同様に、老木になるにつれてより多くの花粉を放出します。

今後、私たちが森林と共生するために、「新たな材木の利用価値の伐採(バイオマス発電など)」と材木の価値の再定義(住宅、家具など)を行い、木材の内需を増やしていく必要があります。

荒廃した森林の画像

以上のような理由から国や地方自治体でも地域材の利用を住宅会社に呼びかけています。本年度は国から新築、リフォームに県産木材を使用した工務店に使用量に応じて最大50万円の補助を、兵庫県からは設計支援事業として30万円の補助を行うことになっています。

くわしくはお問合わせ下さい。