[2間を大改装]2世帯住宅へのリノベーション工事
こんにちは、工務部現場監督の松本です。
最近ではリフォームの工事を請け負うことも増えてきました。
住み替えのきっかけ
昨今では中古住宅をリノベーションするご依頼をよくいただきます。
そんな中で田舎の農家を継ぐために神戸市から住み替えて、三木市にご夫婦とお子様の3人で移住するためのリノベーションのお手伝いをさせていただきました。
工事内容
昔ながらの日本式住宅の和室2間をもらい、親世帯と分けてプライベート空間を確保するためのリノベーションをしました。
8畳+6畳+収納部分と+廊下を1LDKにリノベーションします。親世帯と居住空間を分けるために水回りも一式作ります。夕食などは一緒に共有するので、リフォーム後のキッチンは朝ごはんやお弁当作りで活躍します。玄関も共有なのでご家族で田んぼや畑の準備を行ったり、お出かけも一緒にできます。寝室から庭に抜けられる勝手口を作っているので、洗濯物を干したり、小さなお子様がお庭で遊ぶ時にも便利です。
1.工事の流れ~畳撤去~
工事に入ると最初に畳を撤去しました。フロアは新築の標準仕様でも使われている無垢の杉床を採用しているのでお楽しみに!
2.土壁・天井の撤去
天井と土壁を撤去します。右側の写真には垂れ壁部分がなくなっています。しっかり養生を行いながら工事を進めさせていただきます。
3.設備配管、床断熱
水廻りがない2間なので床の下に配管を通していきます。床には断熱材を敷いて床からの冷え対策を行っていきます。めったに雪が降らない三木市でも冬の寒さは厳しくし、しっかり断熱していきます。
続いて「天井・壁」に下地を貼ります。
4.サッシ取付・電気配線
サッシ=窓を取り付けていきます。1枚ガラスとは違いペアガラス(2枚ガラス)になると断熱効果がぐっと上がります。
電気工事は打ち合わせ時に決めた仕様書通りのコンセントの位置やその他設備の電気配線を工事していきます。この後の工事の段取りを考えると間違えると大変な工事の一つです。
5.間仕切り
ここで室内の間仕切り壁を作ります。今回は1LDKと水廻りなので、洋室と洗面、お風呂周りに壁を作っていきます。また、現在襖で仕切られている親世帯との間は壁にしてプライベート空間を作ります。
6.ユニットバス設置
間仕切りができるとお風呂を組み立てます。タイル張りの昔ながらのお風呂の工事と違いユニットバスは職人さんにかかれば1日で組立できます。電気の配線や給排水があるので工事には2日ほどかかります。
7.床貼り・クロス工事
ここで床とクロスを貼っていきます。床は無垢の杉床を使用しているので、冬でも冷たくなく、裸足でも柔らかい感触が伝わってきます。
クロスは様々な種類から選べるので個性を出すこともでき、飽きれば張り替えることも簡単です。この度の現場は壁付けキッチンの前面にタイルを張りました。アクセントとして採用しました。色違いを洗面台の壁にも使用しています。
8.設備取付
キッチンはLIXILのASを採用。ご飯は親世帯と一緒に取ることになりますが、お弁当や朝食を作るときに少し小さくてもキッチンがあると便利です。
最後に洗面化粧台とトイレを設置します。洗面台には先ほどもご紹介させていいただいたタイルが貼っています。洗面の陶器はお施主様のお父様がつくられた物で、それに合うように和モダンテイストにしました。造作のカウンターと旅館のような素敵な雰囲気になりました。
さいごに
プロジェクターをつけて映画などの鑑賞を楽しみにしているようです。
寝室からお庭に出られる勝手口を設けました。洗面脱衣室から寝室につながっているのでお庭でのお洗濯や収納の動線も便利です。小さなお子様がお庭に出て、自由に遊べます。
完全分離の2世帯住宅のようですが、玄関や食卓は共有するので小さなお子様がいるご家庭では安心できる住まいです。また、おばあさまがいらっしゃるとのことなのでお互い助け合っていけますね。 2か月ほどの長い工事で住まわれながらだったので大変だったと思います。しかし、これからご家族で協力し合って生活されるお手伝いをさせていただけたこと大変ありがたく思います。
長くなりましたが、[2間を大改装]2世帯住宅へのリノベーション工事はこれにて完結です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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