床下エアコンの危険性~床下には発がん物質のラドンがある~

前回、この項で床下のコンクリートには肺ガンの原因となるラドンが発生しているから、全館空調と称して床下から空気を取り込むことの危険性を記しました。その根拠の一つとしてWHO(世界保健機構)が認めている旨を記しましたが、思いもかけず、そんなことは信用できないという意見を多数いただきましたので、改めてネット検索して入手した文書を掲載しておきます。ネット上に出ているから絶対に真実とは断言するつもりはありません。そもそも私はいち工務店の経営者で学者でもなければ、専門家でもありません。ただ、もしそれが真実であるとしたら私たちは、そのような情報があるにもかかわらず、床下から空気を取り込むことによって、その家の人々が肺ガンになったとき、だれが責任を取るのでしょうか。

WHO世界保険機構文書より

ラドンとがん
WHO ファクトシート No. 291 ,
2009年 9 月 更新

重要な事実

  • ラドンは多くの国において、肺がんの第2位の重大な原因である。
  • ラドンは、その国の平均ラドンレベルに依存して、全肺がんの3%から 1 4%を引き起こすと推定されている。
  • ラドンは、喫煙者において肺がんを引き起こす傾向を高め、非喫煙者においては肺がんの第1 位の原因である。
  • ラドン誘発性肺がんは、高濃度ラドンよりもしむしろ低度ないし中程度の濃度のラドンにより主として引き起こされる。その理由は、多くの人々がそのような低濃度で住居の屋内ラドンにばく露されているからである。
  • 住居内のラドン濃度が低くなるにしたがってリスクは小さくなるが、これれ以下のラドンばく露ではリスクがないという閾値までは知られていない。
*閾値(いきち)その現象を起こさせるために加えなければならない最小のエネルギー
 

ラドンとがん

ラドンは化学的不活性で無色・無味・無臭の自然発生する放射性ガスである。 自然のウラニウムの放射性崩壊から生成され、 岩石および土壌の中から検出されるる。また、ラドンは水からも検出される。
 
ラドンは、地中から大気中へ容易に漏出し、 ラドン娘核種と 呼ばれる短命な崩壊生成物を経て崩壊する。ラドン娘‘核種ま崩壊の過程で、放射性アルファ粒子を放出し、 大気中のエアロゾル、埃およびその他の微粒子に付着させる。我々が呼吸する時、ラドン娘核種が気道内壁の細胞に沈着し、そこでアルファ微粒子がDNAを障害し、肺がんを引き起こす可能性がある。
 
ラドンは、地中から大気中へ容易に漏出 し、ラドン娘核種と呼ばれる短命な崩壊生成物を経て崩壊する。ラドン娘核種は崩壊の過程で、放射性アルファ粒子を放出し、 大気中のエアロゾル、埃およびその他の微粒子に付着させる。我々が呼吸する時、ラドン娘核種が気道内壁の細胞に沈着し、そこでアルファ微粒子がDNA を障害し、肺がんを引き起こす可能性がある。
 
屋外のラドン濃度は通常、非常に低い。 屋外ラドンの平均濃度は5から15 Bq/m3 の間にばらつく[ラドンの放射能はベクレル (Bq) で測定される。1 ベクレルは毎秒1個の原子核変換(崩壊)に相当する。 大気中のラドン濃度は、1立方メートルの大気中での毎秒の原子核変換の数(Bq/m3) で測定される。)屋内のラドン濃度は屋外より高くなり、その最高濃度は、炭鉱、洞窟、水処理施設などの場所で検出される。
 

ラドンの健康影響

多くの国において、ラドンは喫煙に次ぎ、2 番目に大きな肺がんの原因であ。る 肺がんへのラドンの寄与割合は 3 – 14%の範囲にあると推定されている。
 
顕著な健康影審は、高濃度のラドンにばく露されるウラニウム鉱山労働者で見られてきた。その一方、欧州、北米および中国の研究で、もっと低い濃度のラドン 一住宅内で検出される濃度ーもまた健康 リスクを与え、世界中の肺がん発症に相当程度寄与することが確認された [1, 2, 3]。
 
肺がんのリスクは、ラドン濃度が100 Bq/m 3 上昇する毎に 16%上昇する。 量ー反応関係は線形で、肺がんのリスクは、ラドンばく露の増加に比例して上昇する 。 ラドンは、喫煙者において肺がんを引き起こす傾向を高める。
 

住宅内のラドン

ほとんどの人々にとって、最も大きなラドンばく露は住宅内で生じる。 住宅内のラドン濃度には、以下のものが関係する
  • 住宅下の岩石や士壌に含まれるウラニウムの量
  • 住宅内へのラドンの通り道となるような経路
  • 室内空気と外気の換気率。 これは、住宅の構造、居住者の換気の習慣、窓の密閉化により決まる。

ラドンは以下の場所から住宅内に入る

  • コンクリートの床と壁の継ぎ目のひび割れ
  • 床の隙間
  • 中が空洞のプロックで作られた壁の小さな孔
  • 汚水溜めと排水路
ラドン濃度は、通常では、一階、地下室、または地面と接するその他の構造区域で 高くなる。
ラドン濃度は、隣り合う住宅の間で異なり、また一軒の住宅内でも日によって、時間によって変動するものである。 このような変動のため、室内空気中のラドンの年間平均濃度の推定には、少なくとも3ヶ月間の平均ラドン濃度の測定が必要である。
 

住宅内ラドンの低減化

住宅内のラドン濃度は、以下の方法で低減できる

  • 家屋の換気を改善する
  • 地下室から居室へのラドンの通り道を無くす
  • 床下の換気をよくする
  • 地下に「ラドン溜設備」を設置する
  • 床および壁を密閉化する
  • 陽圧換気システムまたは換気システムを設置する
ラドンの安全性に配慮すべきは、特にラドンが高い地域で、家を新築する時である。欧州とアメリカ合衆国では、新しい建物に防護対策を講ずることは決められた措置になっている。一部の国では、 それが強制的措置になっている受動的緩和システムで、屋内ラドン濃度を50%まで低減可能なことが示されている。ラドン換気扇を追加した場合、ラドン濃度をさらに低減させることが可能になる。
 

飲料水中のラドン

多くの国々では、わき水、井戸、試錐孔など地下水から飲料水を得ているこ。れらの水源は、通常、河川、湖、小川など地表水よりラドン濃度がはるかに高い。 多くの国において、個人用水道のラドン濃度のこれまでの測定値は20Bq/1であり、 一部の例では lOOBq/1以上となった。これまでのところ、疫学研究は、飲料水中のラドンと消化器および他の器官のがんとの関連を見出していない。飲料水の品費に関するWHOガイドラインは、公共水道による飲用水のラドンがlOOBq /1を超過する場合、継続的な測定を実施することを推奨している。
 

WHOの対応

WHOは、各国が、全国平均ラドン濃度へのばく露による国民のリスクを低減するため、および高いラドン濃度にばく露されている個人のリスクを低減するために、 国家プログラムを実施することを推奨している。建設中の住宅のラドン濃度を低減するために、建物コード化を実施することが望ましい。国の参考レベルとして100Bq/m 3を推奨している。しかし、その国に圧倒的に広がっている特有の環境下でこのレベルを達成でき ない場合は、参考レベルは 300Bq/m3を超過しないことが望ましい。
 
WHOは国際ラドンプロジェクト(WHO-IRP)を立ち上げ、30ヶ国以上がパートナー・ネットワークを構築し、ラドンの健康影響低減のプログラムを明確化し、推進した。WHO-IRPの目的は次の通りである
  • 居住環境ラドンヘのばく露による全世界規模での健康インパトクを推定する
  • ラドンの健康インパクト低減のための効果的戦略を明確にする
  • 防止と緩和のプログラムのための適切な政策の選択肢を促進する
  • ラドンヘのばく露の影瞥について、公衆や行政の注意を喚起する
  • 緩和対策の有効性を確保するために評価と監視を行う
2009年、WHO·IRPは屋内ラドンに関するW HOハンドブックを公刊し、その中で、ラドンの居住環境ばく露による健康リスクを低減するための推奨と政策選択肢を提供している。
 
また、WHOは、加盟国がラドンばく露の寄与による肺がんの発症数を継続的に推定することを支援している。これにより、今後のラドン防止・緩和活動による健康インパクトの評価と監視が可能になると思われる。

 
参考文献
1. Adjusting Lung Cancer Risks for Temporal and Spatial Variations in RadonConcentration in Dwellings in Gansu Province, China. Lubin JH et al; 2005; Radial. Res; 163:571-579. 2. Residential Radon andRisi, of Lung Cancer: A Combined Analysis of 7WHO I Radon and cancerhttp://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs291/en/#[2013/10/3116:53:12]North American Gase-Control Studies. Krewski D et al; 2005; Epidemiology; 16:137-145. 3. Radon in homes and risk of lung cancer: collaborative analysis of individual data from 13 European case-control studies. Darby Set al; 2005; BMJ; 330 (7485): 223-227.
(本文終わり)
 

 
(翻訳について)
Fact Sheetの日本語訳は、WHOから正式の承認を得て、電磁界情報センターの大久保千代次が英文にできるだけ忠実に作成いたしました。文意は英文が優先されますので、日本語訳における不明な箇所等につきましては英文でご確認下さい。 (2013年11 月)
 
 

 

参照元:WHO(世界保健機構)

住宅業界も企業は競争に打ち勝ち生き残るために、お客様の目を引こうとして、奇をてらったようなシステムや商品が次々と出てきます。しかし、それらは本当に必要なものかを、本当に安全なのか、あなた自身でよく検討しなければなりません。大手の○○ハウスがやっているのだから、地元で有名な○○ホームの営業マンが言っているから、というだけで頭から信用してはいけません。

その昔、アスベストはクボタやパナソニックをはじめ多くの有名企業が使用していました。1972年にWHOが発ガン性を指摘したにも関わらず、日本で全面使用禁止になったのは2012年です。実にWHOの指摘から40年かかって、やっと全面禁止されたのです。その間、2005年にクボタショックが起こっています。それでも、そこから7年かかって全面禁止となるのです。悲しいかなこれが実態です。自分の身は自分で守るしかありません。政府も大企業も守ってはくれません。政府が禁止していないからといって安心などとは、ゆめゆめ考えてはいけません。家族を愛しているのであれば、24時間全館空調であろうが、単なる床下エアコン暖房であろうが、とにかく床下の空気を室内に取り入れることは、絶対にしてはいけません。なぜなら、貴方や家族が肺ガンになっても誰も責任を取ってくれないからです。

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