~断捨離~

2019年11月

先日、通販でベッドを買いました。ベッドといっても寝室用ではありません。リビング用です。我が家では2年前までリビングにつながった和室で食事をし、食事が終わればテレビを見たり、読書したり、また一杯飲んだりするのが常でした。しかし、2年前、私が年甲斐もなく足場から飛び降りたせいで膝を痛め、以来、畳に座るのが苦痛になり、リビングのテーブルで食事するようになりました。でもテレビ鑑賞や読書は相変わらず畳の上で寝っころがってするのが私の好みですから、起き上がる時にどうしても膝をかばってしまい全体重を掌にかけることになります。結局それで手首も痛めてしまいました。ずいぶん長い間我慢していたのですが、とうとう辛抱がたまらず、立つのが楽なようにと折り畳み式の安物のベッドを買って和室に置いたのです。もちろん妻の了解をとってからのことです。ところが、いざ、そのベッドを和室に拡げると、妻はものすごく不機嫌になりました。妻はこの1年、どういう訳か断捨離にはまって家の中のものをどんどんと捨てるようになりました。大切と思えた本やアルバムや雑誌などもどんどん捨てて、結果、家の中は広々とし気持ちよくなり、私もスッキリしました。私のスーツやネクタイもほとんど捨てられました。スーツは今、1着しかありません。元々、夫婦とも部屋には何も置かないのが美しいという考えですから、私も協力しました。そこに、断捨離とは正反対の不似合いなベッドが入ってきたものですから、妻が不機嫌になるのも仕方のないことだったのです。

そして妻は夢を見たそうです。妻は長年リウマチと思って薬を飲み続けていたのですが、昨年、リウマチでないことが判明しました。しかし20年以上も飲み続けていた薬の弊害で、手首、足首の痛みが昔よりも一層ひどくなってしまいました。これは事実です。そして、ここからは夢です。「私、手首と足首の手術をすることになったの。でも手術してくれる医者はこれから手術だというのに、宴会に行って酒をしこたま飲んでいるの。私はきっとこの医者に殺されると思ったわ。でも、その医者はよく見るとお父さん(私のこと)だったの」

妻のこの話を聞いて、思い当たることがありました。私が40歳頃のことです。腎臓結石で入院していたのですが、勤務先の忘年会に病院から行ったのです。もちろん医者の許可はとりました。ただし、絶対に飲んではいけない、という条件付で。きっと妻の記憶にも強烈に残っていたのでしょう。このことが悪夢として出てきてしまって。断捨離中の妻にはベッドの件といい、申し訳ないことをしてしまったと後悔の念が湧いてきました。

私「お母さん(妻のこと)ベッドは片づけよか」私の膝や手首が痛いのは自業自得です。私の考えたその解決策が、妻の想いを踏みにじっていたことに仏様が気付かせてくださったのだと思います。自分が楽をしたいというエゴが往々にして、周りの人に嫌な思いをさせていることに人間はなかなか気づかないものです。妻が最初から嫌がっていたことは分かっていたのです。でも、きっと赦してもらえるだろうという甘えであったのでしょう。こんな私でも妻は絶対に見捨てはしないであろうというエゴであり、甘えであったと思います。

人間日々反省です。ベッドはその日、片づけました。         反省合掌

スタッフブログ

前の記事

ひょうご木の家